2020年東京オリンピックの一般チケットは、購入の申し込みがことし4月以降に始まり、抽せんを経て、6月中旬以降に当せん者が決まることになりました。
これは30日、大会組織委員会が発表しました。
それによりますと、東京オリンピックの一般チケットは、ことし4月以降、インターネット上の公式販売サイトで申し込みが始まります。
そして、抽せんを経て、チケットの不正な転売を禁止する法律が施行される6月中旬以降に当せん者が決まります。
一般チケットは、このあとことし秋から冬にかけて先着順による販売も行われ、さらに来年春からは都内に設置する公式の窓口でも販売されます。
また各競技会場の座席の種類ごとの価格も発表されました。
例えば、陸上男子100メートル決勝が行われる日の新国立競技場の午後のチケットは、最も高いA席が13万円、B席が10万8000円、C席が4万1500円、D席が1万1800円、最も安いE席が5800円となっています。
組織委員会は、購入の申し込みが始まる前に公式販売サイトを立ち上げ、座席の種類の配置図など、チケットの詳細を掲載する予定です。
東京オリンピックの一般チケットの購入には、大会のホームページなどから「TOKYO2020ID」への登録が必要となっています。
一方、パラリンピックの一般チケットは、ことしの夏に販売が始まる予定です。
レスリング吉田さん「選手の姿応援して」
レスリングでオリンピックを3連覇し、今月、現役引退を表明した吉田沙保里さんは、東京オリンピックのチケットの販売概要の発表会に参加し「私は大勢の人に背中を押されることで恩返ししたいという気持ちになり、強くなれた。たくさんの人に生でスポーツのよさを知ってほしいし、がんばっている選手の姿を応援してほしい。今度は家族と一緒にいろいろな競技を応援したい。同世代の上野由岐子選手ががんばっているソフトボールを見たい」と話していました。
グループ向けやぜいたくなチケットも
東京オリンピックの観戦チケットは、全体でおよそ780万枚に上ります。
一般チケット以外に、グループ向けや会場内のラウンジで食事ができるサービスの付いたちょっとぜいたくなチケットなど、さまざまな種類があります。
グループ向けのチケットは、子ども、お年寄り、障害のある人のいずれかを含む2人以上が対象です。
グループの全員が1枚2020円で購入できます。
開閉会式の最も安い座席やすべての競技の予選が中心になります。
車いすの利用者向けのチケットは、車いすの利用者と同伴者が一緒に観戦できるペアのチケットです。
開閉会式とすべての競技が対象になります。
グループ向けと車いすの利用者向けのチケットの購入には、一般チケットと同様に「TOKYO2020ID」に登録する必要があります。
このほか、全国の小学校、中学校、高校、それに特別支援学校の子どもたちを対象に1枚2020円で自治体を通じて販売する「学校連携観戦プログラム」、会場内のラウンジで食事ができるサービスなどが付いていて、公式販売サイトとは別の特設サイトで販売される「ホスピタリティパッケージ」、それに宿泊や交通手段がセットになった旅行会社が販売する観戦ツアーなどが計画されています。
座席番号は指定できず
一般チケットのうち、抽せんと先着順で販売されるチケットは、A席やC席などの座席の種類は選べますが、座席の番号を指定して申し込みや購入ができるものではありません。
座席の番号が決まるのは、来年の春以降になるということです。
競技ごとの最低価格と最高価格
2020年東京オリンピックの観戦チケットで、競技ごとの最低価格と最高価格です。
「競泳」は5800円から10万8000円、
「飛び込み」は3500円から3万500円、
「アーティスティックスイミング」は4000円から4万5000円、
「水球」は3000円から1万8000円、
「オープンウオータースイミング」は3500円から5500円となっています。
「アーチェリー」は3000円から7000円、
「陸上」は3000円から13万円、
「男子マラソン」は新国立競技場で観戦するチケットが2500円から6000円、
「競歩」はチケット販売がありません。
「バドミントン」は4000円から4万5000円となっています。
「野球」は4000円から6万7500円、
「ソフトボール」は2500円から2万5500円、
「バスケットボール」は3000円から10万8000円、
3人制のバスケットボール「3×3」は3000円から1万8000円、
「ボクシング」はIOC=国際オリンピック委員会が国際競技団体の機能を一時的に停止しているため、チケット価格が未定です。
カヌーの「スラローム」は3000円から1万円、
「スプリント」は3000円から9500円となっています。
自転車の「BMXフリースタイル」は2500円から1万円、
「BMXレーシング」は3000円から1万2500円、
「マウンテンバイク」は5000円、
「ロード」はゴール地点の静岡県のサーキット施設富士スピードウェイで観戦するチケットが3500円から5500円、
「トラック」は4000円から1万4500円となっています。
「馬術」は3000円から1万6000円、
「フェンシング」は3000円から1万1500円、
「サッカー」は2500円から6万7500円、
「ゴルフ」は7000円から1万円となっています。
「体操」は4000円から7万2000円、
「新体操」は4000円から3万6000円、
「トランポリン」は5500円から1万6000円、
「ハンドボール」は3500円から2万円、
「ホッケー」は2500円から1万円となっています。
「柔道」は4000円から5万4000円、
「空手」は3500円から1万2800円、
「近代五種」は2500円から4000円、
「ボート」は3000円から9500円、
「7人制ラグビー」は2500円から2万5500円となっています。
「セーリング」は3000円から5500円、
「射撃」は2500円から5500円、
「スケートボード」は4000円から1万1500円、
「スポーツクライミング」は3000円から1万2500円、
「サーフィン」は3000円、
「卓球」は3500円から3万6000円となっています。
「テコンドー」は3000円から9500円、
「テニス」は3000円から5万4000円、
「トライアスロン」は4000円から8000円、
「バレーボール」は4000円から5万4000円、
「ビーチバレー」は3500円から4万5000円となっています。
「ウエイトリフティング」は2500円から1万2800円、
「レスリング」は4000円から4万5000円、
また開閉会式のチケットは、
「開会式」が1万2000円から30万円、
「閉会式」が1万2000円から22万円となっています。
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