天皇陛下が退位され平成の時代が終わるまで31日であと半年となりました。天皇陛下は退位の日まで象徴としての務めを果たし続けられる見通しです。
天皇陛下は皇室典範の特例法に基づいて来年4月30日に退位され、翌5月1日に皇太子さまが即位されます。
天皇陛下は退位が決まったあとも皇后さまとともに各地を訪れて国民に寄り添われてきました。
ことし3月には11回目となる沖縄訪問に臨み、戦没者を慰霊して遺族にことばをかけられました。
6月には「全国植樹祭」に出席するため福島県を訪れ、震災による津波で大きな被害を受けた南相馬市の会場で、将来、海岸防災林となる木々を植えられました。
先月には2度にわたって西日本豪雨の被災地を見舞い、29日までの3日間、「全国豊かな海づくり大会」に出席するため高知県を訪問されました。
天皇陛下は退位までの残る半年も皇后さまとともに国民と触れ合い、象徴としての務めを果たし続けられる見通しです。
来月中旬には先月の地震で震度7の揺れを観測した北海道厚真町を訪れ、被災した人たちを見舞われる見通しです。
12月の天皇誕生日と来年の正月二日の「一般参賀」では宮殿のベランダに立つほか、2月には在位30年の記念式典に臨み、4月30日の退位の儀式で国民に最後のおことばを述べられる見通しです。
側近の1人は「天皇陛下はご譲位の日まで、ご自身に課された公務の一つ一つを全身全霊をもってやり遂げられるお気持ちだと思う」と話しています。
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