急速に発達する低気圧の影響で西日本では雨を伴って非常に強い風が吹いていて、東日本や北日本でも、これから来月2日にかけて荒れた天気となり、特に北海道では猛吹雪になるおそれがあります。気象庁は、広い範囲で暴風や高波に警戒し、北海道では来月1日以降、猛吹雪による交通への影響にも警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、前線を伴った低気圧が急速に発達しながら1日に日本海を北東へ進み、その後、北海道に近づく見込みです。
低気圧に近い九州など西日本では雨を伴って非常に強い風が吹く荒れた天気となっていて、長崎市野母崎で午後3時半ごろに28.1メートル、愛媛県伊方町で午後5時ごろに27.8メートルの最大瞬間風速を観測しました。
西日本では1日にかけて、東日本や北日本では2日にかけて、雨や雪を伴い非常に強い風が吹くおそれがあり、特に北海道では1日昼前から2日にかけて見通しの全くきかない猛吹雪になるおそれがあります。
1日にかけての最大風速は、北海道で28メートル、東北や北陸、関東で25メートルなどと予想され、最大瞬間風速は35メートルから40メートルに達する見込みです。
海上は1日にかけて波が高く、北日本や北陸では6メートルから7メートルの大しけになる見込みです。
南から暖かく湿った空気が流れ込んで、西日本と東日本の太平洋側を中心に1日にかけて大気の状態が不安定になり、局地的に雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
1日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多い所で、四国と東海で150ミリ、近畿で120ミリ、九州南部と関東で100ミリと予想されています。
西日本から北日本の広い範囲で1日も気温が上がる見込みで、積雪の多い地域では雪どけが急速に進むおそれがあります。
気象庁は、広い範囲で暴風や高波に警戒し、北海道では1日以降、猛吹雪や吹きだまりによる交通への影響にも警戒するよう呼びかけています。
各地で大雨や雪どけによる低い土地の浸水や土砂災害、雪崩などにも十分注意が必要です。
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