大相撲夏場所で11勝を挙げた高安が正式に大関に昇進し、伝達式の口上で「大関の名に恥じぬよう正々堂々、精進します」と決意を語りました。
日本相撲協会は31日午前、東京・両国の国技館で次の名古屋場所に向けた番付編成会議と臨時の理事会を開き、高安 関の大関昇進を正式に決めました。
これを受けて日本相撲協会の2人の使者が、高安 関と師匠の田子ノ浦親方が待つ都内のホテルを訪れ、大関への昇進を伝えました。
これに対し、高安 関は口上で「大関の名に恥じぬよう正々堂々、精進します」と決意を語りました。
大関の誕生はおととしの夏場所後の照ノ富士 関以来2年ぶりで、これで大関は照ノ富士 関、豪栄道 関と合わせて3人となりました。
高安 関「幸せに思う」
高安 関は伝達式のあと会見し「この世界に入ってまさか自分がこの場に立てるとは思っていなかった。きょうを迎えて幸せに思うし、緊張した。口上は一生に一度のことなので、しっかりかまないように心がけて間違えないようにやった。自分の気持ちを正直に言えたと思う。感謝の気持ちでいっぱいです」と気持ちを述べました。
稀勢の里 関「高安 関らしい口上だった」
新大関・高安 関の兄弟子の横綱・稀勢の里 関は伝達式のあとの写真撮影で壇上に上がり、弟弟子の晴れ舞台に笑顔を見せていました。
稀勢の里 選手は「こんなにうれしいことはない。本当におめでとうと言いたい。大関の次にもう1つあるから、一緒に目指していければいい」と笑顔で話しました。自身はけがで途中休場した夏場所の高安 関の相撲については「休場中も高安 関の相撲だけはしっかり見ていた。見た感じも風格が出てきたし、力あるなと思いました。安心して見ていられたし、しっかり期待に応えてくれてよかった」と話していました。
また、高安 関の口上については「控え室でオレみたいにかむなよと言いました」と直前にアドバイスしたことを明かし、「正々堂々」という言葉を入れたことについては、「すばらしい、高安 関らしい口上だったと思う。そういう人間になっていけば、おのずと上を目指していけると思う。口上のとおり、正々堂々といい相撲を取ってもらいたい。これからも一緒に稽古をして、お互い力をつけて、盛り上げていければいいと思う」と話していました。
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