ベッドサイド de 遊び(吹き出し・折り紙)
折り紙でブタを作りました¥(^o^)/~
「すごすぎる天気の図鑑」の第3弾がいよいよ登場!
おもしろくてためになる、天気にまつわる知識を、今回も図解やイラスト、写真をふんだんに使って詳しくご紹介します。
「雲と生活」「空と文化」「気象と気候」「天気と防災」の4章だてで、ジャンルを飛び越えたシームレスな内容でお届け。
いま話題の気候変動や異常気象、AIによる予報などの最新気象事情がもりだくさんです。
巻末では、気象ランキングや気象庁がほこる最新観測機器も見られます!
]]>子どもも大人も知っておくべき世界の仕組み。歴史問題の本質、ニュースの裏側、国同士のかけひきを解き明かす!!
目次
1日目 物も情報も海を通る
2日目 日本のそばにひそむ海底核ミサイル
3日目 大きな国の苦しい事情
4日目 国はどう生き延び、消えていくのか
5日目 絶対に豊かにならない国々
6日目 地形で決まる運不運
7日目 宇宙からみた地球儀
]]>目次
第1章 ノーベル賞とは(ノーベル賞の基本;メダルくんのミッション)
第2章 身近なノーベル賞(人体のノーベル賞;キッチンにあるノーベル賞;家の中にあるノーベル賞)
第3章 家の外にあるノーベル賞(自然の中にあるノーベル賞;街中にあるノーベル賞;病院にあるノーベル賞)
第4章 マニアックなノーベル賞(研究施設にあるノーベル賞;巨大実験施設のノーベル賞;空にあるノーベル賞;宇宙旅行は突然に)
第5章 ノーベル賞図鑑(ノーベル賞図鑑の見方;キャラクター説明 ほか)
]]>最新の学説、すべてを一新した美麗なイラスト、小学校高学年でも読める文章をもって、ビッグバンから新型コロナウイルスまでの歴史を語りつくす、まったく新しい通史本がここに!
同名の日本版テレビシリーズが製作されるなど一世を風靡した『137億年の物語』著者クリストファー・ロイド氏が、完全に新たな角度からジュニア向けに「この世界のこと全部」(原題の”Absolutely Everything”)を再び語る大著がついに邦訳されます。
前作から時が過ぎ、宇宙の年齢は「137億年」から「138億年」へと推定値が修正されました。ロイド氏の語りも同様にすべてがアップデート&パワーアップ。同じビッグバンから現代社会までを語っても、すべてにおいて異なるエピソードによって新たな光を当て、まったく違う本へと仕上げてきました。
138億年間の膨大な出来事を、生き生きとした印象的なエピソード主体に大胆に再構成し、文章はきわめて簡潔でリーダブル。小学生でも通読できるスッキリとした大きな物語が展開されます。
単なる史実の列挙は決してしないのがロイド流。
たとえば、300万年前に温暖だった地球で氷河期がはじまったことがいかに人類をかたちづくったか(第4章)、その温暖時代が現代に戻ってきたらどうなるか(第15章)。
また、ぜんまい仕掛けのアヒルのロボットの発明という意外な導入から、啓蒙思想と科学革命の発展を同時に描く(第13章)など、章ごとに、そして一冊全体を通じて様々なテーマが提示され連動し、読者を決して飽きさせません。
冒頭の宇宙生成の年代はもちろん、2022年にノーベル賞を受賞したネアンデルタール人DNAの研究や、新型コロナウイルスの脅威など、最新の学説・出来事もしっかりと盛り込まれます。
教科書的暗記と対極にあるビッグビジョン本でありながら、ボンヤリしたコンセプトだけでなく具体的事例も記憶に刻み付けられる一冊なのです。福岡先生のいうとおり、世界観に「時間軸」をもたらしてくれる学びがここにあります。
豊富な資料写真や歴史的絵画などを収録するのは前作同様ながら、本作では全体を通じて絶妙なイラストを配し、親しみやすさが大幅にパワーアップ。なおかつ、前述のとおり、ジュニア向けと侮れない広い視野の歴史書でもあります。
恐竜好きの小学生、西洋史に目覚めた高校生から、科学/人文両面で教養を楽しく再確認したい社会人まで、あらゆる年代の読者にお薦め。
目次
第1章 無から有へ 138億年〜4億5000万年前―宇宙、生命、そしてあらゆるもののはじまり
第2章 生物の上陸 4億7000万年〜2億5200万年前―生物が海からはい出て、森が陸地をおおう
第3章 恐竜の支配 2億5200万年〜500万年前―トカゲに似たおそろしい動物と、その後に起きたこと
第4章 手を使う人類 400万年〜6万5000年前―2足歩行する類人猿はどうやって現れたか
第5章 ホモ・サピエンスの時代 20万年前〜紀元前5000年―人類の中でホモ・サピエンスだけが生き残った理由
第6章 文明がはじまる 紀元前5000年〜紀元前1500年―文字が新時代の幕を開ける
第7章 栄えるアジア 紀元前3000年〜紀元前200年―強大な文明が繁栄する
第8章 帝国の栄枯盛衰 紀元前1400年〜476年―移り変わるさまざまな古代帝国
第9章 南北アメリカの興亡 紀元前1500年〜1530年―ここでもさまざまな帝国が栄える
第10章 つながっていく発明 570年〜1279年―強力なアイデアがイスラーム世界と東アジアに出現する
第11章 中世の悲劇 476年〜1526年―キリスト教のヨーロッパはローマ帝国の崩壊後、苦闘する
第12章 一体化する地球 1415年〜1621年―ヨーロッパの探検家らが「新世界」の征服を競う
第13章 革命に次ぐ革命 1543年〜1905年―科学、自由、ロボット
第14章 世界中が戦争中 1845年〜1945年―だれもが別のだれかと戦争をはじめる
第15章 ものがたりは続く…1945年〜現在―現在の世界の形成と、次に起きること
]]>1日でも早く知ってほしい!
大人になる前に知っておきたい一生役立つ「頭の使い方」
◎なぜ、話がかみあわないの?
◎要領がいいってどういうこと?
◎数学でxやyを使う理由って?
◎ことわざって何のためにあるの?
◎勉強や方程式って何の役に立つの?
◎なぜ、歴史で大昔のことを勉強する必要があるの?
◎お金って何のためにあるんだろう?
◎自分のやりたいことを実現するにはどうすればいい?
勉強も人間関係もスムーズになる「考える」トレーニング
AIに使われるのではなく、AIを使いこなす知的想像力を育てよう
「具体と抽象」の往復で、何でもシンプルに整理できる!頭すっきり!
目次
第1章 「具体と抽象」って何だろう?(見えるものと見えないもの;きゅうりと野菜ってどういう関係? ほか)
第2章 「具体と抽象」で頭を鍛えよう(「賢くなる」ってどういうことだろう?;「勉強する」って何だろう? ほか)
第3章 「具体と抽象」は勉強にどう活かす?(なぜ過去問を解くの?;歴史を「具体と抽象」で学ぶ ほか)
第4章 「具体と抽象」はコミュニケーションでどう活かす?(コミュニケーションも「2階建て」で考える;自己紹介で何ていう? ほか)
第5章 「具体と抽象」の使用上の注意(マジックミラー;「魚」か「釣り方」か? ほか)
]]>あなたは、パンダ専用の銭湯があるのを知っていますか。
実は…あるのです。
え〜っ、まさか、そうだったのか…。
あなたの知らないパンダの世界がここにあります。
ポップな色の魔術師
tupera tuperaが描くパンダ!!
tupera tuperaさんからのメッセージ
パンダのみなさん、ついに秘密をばらしてしまいます。
ごめんなさい。。。
5年間心の奥深くに仕舞っていた“パンダ”の衝撃的秘密を、ついに一冊の絵本にします。
みなさま心してご覧下さい。
]]>手話による狂言は、演者がせりふを手話で表現しながら舞台上を動き、それにあわせて狂言師が声を発していくもので、手話がわかる人もわからない人もともに楽しめる演劇として、日本ろう者劇団が40年以上にわたって国内外で上演しています。
【ライブ】大相撲 尊富士会見 初優勝から一夜明け
ろう者の劇団が手話で狂言 “手話やろう文化への理解を” 東京
2024年3月20日 19時50分
シェアする
手話やろう文化への理解を深め、多様性が尊重される社会のあり方を考えようという催しが東京で行われ、ろう者などでつくる劇団が伝統芸能の狂言を手話を使って演じました。
手話による狂言は、演者がせりふを手話で表現しながら舞台上を動き、それにあわせて狂言師が声を発していくもので、手話がわかる人もわからない人もともに楽しめる演劇として、日本ろう者劇団が40年以上にわたって国内外で上演しています。
20日は、東京・港区のホールで、新築したお堂に安置する地蔵を作る仏師を探す男とそれをだまそうとする人を描いた「六地蔵」という演目が上演され、俳優がアドリブを入れると観客席から大きな笑い声が上がっていました。
小学校で手話を学んでいるという6歳の女の子は、「ろう者でも狂言とかいろいろなことができるんだなと感じました。学校で手話をもっと勉強したいです」と話していました。
また、50代の父親は、「聞こえる人と聞こえない人が一緒に楽しめる点がとても素晴らしいと思います。それをもっと広く伝えて、みんなが楽しめる環境になるといいと思います」と話していました。
主演をつとめた劇団代表の江副悟史さんは、「去年亡くなった前代表の米内山明宏さんが残してくれた手話狂言を、後進の私も含めみんなで受け継いでいけたらと思っています。狂言の面白さと、手話が入ることでより面白くなることを感じてもらえたらうれしいです」と手話で話していました。
]]>本書の大きな特徴は、「すぎる」「はずす」「とまる」「それる」「やりすごす」「ずれる」「おりる」「すれちがう」「きえる」といった動詞を軸として対話が進むことである。これらの動詞は身体動作を 表すと同時に対人関係の間合いであり、身体と状況や世界との関係を繊細かつ複雑に表現する。一つひとつの動詞は一義的に決まっているわけではなく、多様なニュアンスの拡がりをもちえる。一つの言葉について、宮地さんと私でまったく異なる捉え方をしている場面が少なくない。学問的な硬い概念では取りこぼされる人間の経験の微細なニュアンスについて、考察することへと宮地さんも私もいざなわれた。
大まかに言うと、宮地さんが人間のダークサイドを覗き込むのに対して、私は少々楽天的に人間を描いたようにも感じる。キャラクターの異なる二人が相手の思考に戸惑いながら糸を紡ぎ出すことで、次第に人間の複雑さという壁を前に二人で途方に暮れることになったのだ。『徒然草』がそうであるように、本書には結論がない。次々に枝分かれしていく道をたどっていく対話がしばしばまだ先に道が続くことを確認したところで立ち止まっている。その先は、読者自身がそれぞれの杣道Holzwege(ハイデガーの書名)をたどっていくことになる、そのような道標Wegmarken(これもハイデガーの書名)となることを願っている。
まえがきでは予感について書いたので、ここでは刹那と余韻について書きたい。
まず刹那について。ある程度準備はしていくものの、対談は、いざ本番がはじまってしまえば、即興演奏と同じで、お互いの間を読み取りながら、そのときどきに思い浮かんだ言葉を投げかけあうしかない。
自分の話したいことを考えながら、相手の話していることを聞く。同時に、それにどう答えようかと考える。数分前に自分が話していたことの続きも頭の中に残っている。相手の言葉がじわっと沁みてきて、時間をおいてその話の応答をしたくなることもある。頭の中でたくさんの言葉がせめぎ合う。けれども、幾つもの選択肢の中から一つの応答しか選ぶことはできない。刹那の連続である。
対談が書き起こされた原稿を見て、つまりは刹那の記録を見て、ああ、ここはかみ合っていないな、村上さんの言葉の真意を受け取れていないな、いい話題を振ってくれたのに拾えてないな、と思うことがたくさんあった。
ただ同時に、とても大事なことをたくさん話せたような気がする。刹那だからこそ、話すつもりではなかったことが、ぽろっと口から出てきたりもする。一人でする執筆とは異なる意識の窓が開いて、言葉が出てくる。もしくは相手の言葉が意識のもとを降りていって、深いところで何かに当たり、別の言葉や別の記憶が引き上げられてくる。自分では気づかなかったつながりに気づかせてもらったり、記憶のよどみから、別の小さな気づきが生まれてくる。
]]>ピアノ演奏、野球投手の投球、スポーツのコーチング、リハビリテーションなどで、できなかったことができるようになるとはどういうことかを追う。五本の指を入れると勝手に動く装置でピアノの素早い打鍵を体験すると、「あ、こういうことか」と分かってイメージが生まれ、できる可能性が高まる。ここから、筋トレでなく感覚トレーニングの重要性が浮かび上がる。桑田真澄元投手に同じフォームでの投球を求めたところ、毎回フォームは異なりながら常に狙い通りの場所に投げられたという話は、人間の持つゆらぎ・ノイズの意味を考えさせる。数多くあげられる機械と人間との関わりの中から見えてくる人体のもつ可能性は、どれも興味深い。著者は「できるようになる」ことについて考えることで、社会におけるテクノロジーのあり方を自分のこととして考えよう、できるを他人との比較で考えずそのふしぎに関心を向けようと提案する。
]]>などという甘言をぶった斬り、息苦しさから解放される痛快エッセイ!!
■「意味」を求めすぎると、目の前の幸せが逃げる。
人は過度に意味を求めるからこそ、自分の人生の無意味さに不安になり、息苦し
くなる――。そうした主張のもと……
◎なぜ人間は意味を探そうとするのか?
◎人間や動物の形質に意味はあるのか?
◎動物はなんのために生きているのか?
◎無駄はいらないのか?
といった哲学的な疑問を、生物学をはじめ歴史、経済、宗教などの視点から平易
な言葉で縦横に説き、現代人の心を呪縛している人生指南を大きく変換する。
私が「人生に意味はない」と考えたわけ―まえがきに代えて
第1章 人生に意味はなくても楽しく生きられる
第2章 資本主義思考と意味の呪縛
第3章 本当はたくさんある意味不明な生物の形質
第4章 「無意味」への恐怖を克服しよう
あとがき―意味などないけど楽しく生きよう
]]>『ビッグ・フィッシュ』より
忘れられないとびきりの映画とドラマについて、歌人・東直子が
短歌と絵を添えて心で観た世界を綴るエッセイ集。
33本の映像作品、22点のイラスト、41首の短歌を収録!
花を掬うように魚を手のひらに ひとときの芯したたるばかり
『火の魚』より
風がふいてふりかえったらもういない君は花びらそのものだから
『パリ・テキサス』より
うつくしい一瞬だけでよかったの 川を流れてゆく柩たち
『いつか読書する日』より
映画やドラマに触発されて作った短歌は、その細部を新しく記憶でき、自分の感覚をまじえてその世界を胸にしまっておけるような気がします。さらに、映像として体験した世界を、そこに生きている人をいとおしく思い、讃えるような気持ちで絵を描きました。
――「はじめに」より
『火の魚』本のめぐりを生きる緋
『2001年宇宙の旅』未来を見る未来
『アンという名の少女』フェミニストとしてのアン
『耳に残るは君の歌声』忘れないで、でも、忘れて
『野のなななのか』「やさしさ」のための遺言
『ビッグ・フィッシュ』ありったけの愉快な嘘を
『山の郵便配達』見たことのない懐かしい道
『すいか』居てもいい場所で、生きる
『はちどり』一四歳、意志の火をともす
『平清盛』ひたむきに夢みた海の都
『パリ・テキサス』砂地をつらぬく長い道
『トニー滝谷』あなたに足りないものはなに?
『過去のない男』人生は後ろには進まない
『あのこは貴族』窓を見る、ドアを開く
『リリーのすべて』身体の奥から生まれた願い
『あまちゃん』一人残らず好きになる
『サイダーハウス・ルール』生きていくための儀式
『スナックキズツキ』ノンアルコールスナックの自由
『友だちのうちはどこ?』ジグザグ道に希望を託して
『歩いても歩いても』確かに生きていた〔ほか〕
]]>より豊かに、より強くなっていく。
〈ライブラリアン〉──それは本が読めるだけの不遇スキル。
ライブラリアンの持ち主、貴族令嬢テルミスは前世の記憶を思い出し、二度目の人生は後悔のないよう生きることを決意する。
しかし、父からライブラリアンでは結婚も仕事も難しいと告げられ、早々に窮地に立たされてしまう。
それでもテルミスはたくさんの本を読みながら、料理、商売、そして魔法と次々に学んでいき、次第には失われた古代魔法まで習得を試みて──
才能がなくても読書で身につける!
転生少女の成り上がりビブリアファンタジー!!
]]>旅の目的「気力・体力・知力を使い果たす前に、人生の終活大冒険行をしよう」。仲間になる3か条(1)協調性があること(2)ペアで参加できること(3)好奇心旺盛であること。さぁ、旅にでよう!
目次
第1章 ツアー計画
第2章 思いはアメリカへ
第3章 RVツアー 日々快走
第4章 RVツアー 日程管理と遭遇トラブル
第5章 記憶に残るアメリカの訪問地
第6章 エポックメーキング 冒険行で知ったアメリカ
第7章 メンバーのページ
第8章 最後のスパイス 冒険行
]]>幸崎ナナミは十三歳の中学二年生である。喘息の持病があるため、あちこち遊びに出かけるわけにもいかず学校が終わるとひとりで図書館に足を運ぶ生活を送っている。その図書館で、最近本がなくなっているらしい。館内の探索を始めたナナミは、青白く輝いている書棚の前で、翡翠色の目をした猫と出会う。
なぜ本を燃やすんですか?
「一番怖いのは、心を失うことじゃない。失った時に、誰もそれを教えてくれないこと。誰かを蹴落としたときに、それはダメだと教えてくれる友達がいないこと。つまりひとりぼっちだってこと」
ようこそ、新たな迷宮へ。
【編集担当からのおすすめ情報】
世界40カ国以上で翻訳出版!
奇跡のロングセラー
『本を守ろうとする猫の話』
シリーズ最新作!
『神様のカルテ』著者、
第2のライフワーク!
]]>冷静と他人事のあいだ―タコピーの原罪
人は他人の愛が好き―ZUCCA×ZUCA
火の鳥私編―火の鳥 未来編
友情は知性に似ている―彼氏彼女の事情
ハッピーエンドは克服じゃない―ルックバック
無人島には水と漫画とアイスクリーム―アイスクリーム屋
罪悪感はきみを殺せる―ゴールデンカムイ
孤独を幸福と呼ぶために。ポーの一族
アンチ・ノスタルジー―映像研には手を出すな!
優しくしたいという名の病―BLACK LAGOON
一度きりのシャーベット―桜のシャーベット
天才の使い捨て―マチネとソワレ
考えるものものすべてがきっとカワイイ―放課後ひみつクラブ
すべての人間は死んだことがないんです!―忍者と極道
愛と再会―ヨコハマ買い出し紀行
いい子とは友達になれない―ちびまる子ちゃん
宝石の罪―宝石の国
愛の不在、憎しみの不在―半神
高校時代封印の儀―女の園の星
死を仮定するとき―X
アイスクリーム夢想―コンビニのアイスクリーム
一番遠くの他人は友達。―バーナード嬢曰く。
(美しい)世界は、(矮小な)私のためにある。―笑う大天使
純愛の凶暴―呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校
帰りたい、という鈴の音―プリンセスメゾン
優しくなりたい私のしあわせ―鬼滅の刃
残酷と繊細と残酷と繊細―秘密 THE TOP SECRET
]]>それが少年時代の空の夢だった。
「そんなの無理だ」と周囲が笑う中
たったひとり真剣に受け止めてくれたのが
花火職の祖父だった。
やがて青年となった空が友人と二人で飛び込んだ
エンターテインメントの世界。
周囲からの蔑みと空回りする自分に葛藤しながら
空は何をつかんでいくのか――。
]]>人生の節目に、贈り物にもぴったりな1冊。
2013年アメリカのシラキュース大学の卒業式にて、ベストセラー作家ソーンダーズは、「人生で一番後悔していることは、優しくなれなかったこと」と語りました。
スピーチから三か月後、全文がニューヨークタイムズ紙のウェブサイトに掲載されると、100万回を超えるアクセスがありたちまち評判を呼びます。
後に、アメリカのランダムハウス社によって書籍化されベストセラーとなり、書評でも「旧約聖書の詩篇のように薄くて、重い」(ニューヨーク・タイムズ紙)など、絶賛されました。
多くの人の心に響いた名スピーチの、待望の日本語版!
翻訳を『思考の整理学』で有名な外山滋比古氏が手がけました。
新人バンドのデビューに奔走するレコード会社。契約を勝ち取り、狙うはアニメの主題歌。次々と難題がふりかかり、予想外の事態に。
え……? 彼らは何かを隠してる!
迫真の音楽業界ミステリ
「我々はアーティストを裏から支える役回りだ」
「耳ってのは脳と直結してる。音を聴くんじゃない。脳で読み取れ」
「才能はあっても、芽の出なかった者が死屍累々の業界だからね」
「アーティストを知るのは初歩。血肉になるまで一緒に歌いあげろ」
扱いづらいベテランを売りこみ 社内外の駆け引きにも惑わされる。新人の才能を見出した若き社員が業界の荒波に立ち向かう!
]]>「中居正広の土曜日な会」から生まれた絵本。
(毎週土曜ひる11時30分放送 *一部地域を除く)
生命(いのち)をめぐる物語。
-------------------------------------------
監修&キャラクター原案・中居正広
キャラクターデザイン・劇団ひとり
文・古市憲寿
--------------------------------------------
第1弾『♪ピンポンパンポンプー』と
第2弾『パリン グリン ドーン』に登場する
カピバラののんちゃん、びりーくん、そして
緑色の不思議な存在、なさいくん、
この3人が本作の主人公です。
なさいくんの体調がどうも悪いみたい。
心配するのんちゃんとびりーくんの身にも
次々と異変が起き始めます。
地球最後の日が到来!?
3人の運命はいかに……。
同じ絵に、異なる2つのストーリーが描かれた
『Wピース のんちゃんびりーくん』(のんちゃんびりーくん目線)と
『Wピース なさいくん』(なさいくん目線)。
どちらから読んでも楽しめます。
日々の手ざわりがあざやかな言葉に変わる。
ロングセラー『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』に続く、注目作家の最新エッセイ集。
【目次】
飛んじゃったサンキャッチャー
なまけ神様
大荷物のこころ
ほそい稲妻
すばらしい枝
歯とベンツ
泣きながらマラカス
クリーニング・キッス
鬼の初恋
蝙蝠・胡麻団子・氷嚢
夜のマンション
夕陽を見せる
いやな手
見ていないし、見透かしていない
コーヒーと結婚
倒産と失恋
長野さんは陸を泳ぐ
へそを出して来た
ヤドリギ
かわいそうに
ミルク
作家みたい
深く蔵す
]]>博物学者、地質学者にして思索家、『チャールズ・ダーウィン』の生涯をピーター・シスが自伝や手紙、「種の起源」などを元に描いた伝記絵本。
とは言っても、前頁に渡り、シス独特の点画の様な細かく美しい、そして緻密な絵で描かれており、文章もさりげなく読みやすい。絵日記風になっていたり、見開きの大きな画面で見せたり、「絵本」としてとても魅力溢れるものになっています。
それもそのはず、2004年 ボローニャ国際児童図書展ノンフィクション大賞を受賞しています。
青年チャールズは父が医者にしたいからと入学したエディンバラ大学を興味ないから・・・と2年で退学。それでは牧師になれ、と次に入った学校では植物学や地質学を熱心に学びます。
そこからいよいよクライマックス、学者としてビーグル号に乗り大航海に出ます。この辺りのお話は何度見ても飽きず、子供だけでなく科学が好きな大人まで夢中にさせてしまいそうです。当時の地図が描かれていたり、発見した生物や植物の図が描かれていたり。気になる場面が満載です。そしていよいよ「進化論」の発表へ。
ちなみに既刊のガリレオ・ガリレイの生涯を書いた「星の使者」もコールデコット賞に推薦されています。こちらもとても美しい絵本です。大切にじっくり味わいたい2冊です。
]]>タイトルは『ココロのヒカリ』。心にともる小さな光をテーマに、更に鮮やかで美しくダイナミックな表現となった元永さんの絵がまず目にとびこんできます。そしてそこに呼吸のぴったり合った谷川さんの言葉。その内容とは・・・誰もが期待していることでしょうね。
前作と大きく違うのは、句読点がついているということ。もちろん今回も声に出して気持ちのよい言葉ばかりなのですが、不思議なことに“間”やイントネーションを優しく誘導してくれているような感覚になり、読んでいる人の心に一言一言がしみこんでくるのです。だからといって強く意味を主張してくるわけでもなく、その響き自体が、例えば意味を理解していない赤ちゃんの耳と目にも心地よく届いているであろうことは確信できるのです。
また一歩進化しているこの絵本、本当に魅力がわかってくるのは多くの人が何度も何度も味わったずっとこれから先なのかもしれませんね。
]]>最新の研究をもとに、人間の体の仕組みを科学的に、
わかりやすく図解した新しいタイプのしかけえほんです。
ページの見開きごとに、「体」「骨」「筋肉」「脳」「神経」
「感覚」「肺」「循環器」「消化器」「誕生と成長」という、
10のテーマから体の秘密を詳しく学ぶことができます。
このしかけえほんの特徴は、なんといってもレンチキュラーという、
とても珍しい特殊な印刷技術が使われていること!
表紙のガイコツの絵を実際に見ればわかるのですが、
見る角度によって、ガイコツが歩いているように見えるのです。
このアニメーションのように見えるレンチキュラーの特色を生かして、
細胞分裂や腕の筋肉や心臓の弁が動く様子などが、
見開きページいっぱいの、カラフルなイラストや解説写真に加え、
効果的に挿入されています。
さらにもう一つの特徴は、大きな人体の飛び出すしかけポスターです!
人体の骨と筋肉が描かれている、立体的な表面のしかけをめくってみると、
その下に本物と同じように臓器があったり、くるくるまわすしかけによって、
骨の関節のしくみを実際に体感することができるのです。
最新技術により解き明かされる、人間の体のしくみの驚愕の真実の数々。
知的好奇心がとまらなくなる、大人も子どもも楽しめるしかけえほんです
]]>「介護」と「絵本」という試み。つまり子どもたちに介護について伝えるということ、どの様な内容になっているのかとても興味をひかれます。
物語は田舎のおばあちゃんが転んでケガをしてしまった、というお話から始まります。
おじいちゃんはおばあちゃんに付き添って「介護」をすることになったのです。
「介護ってなんだろう?」
休みの日、子どもたちは、おじいちゃんとおばあちゃんのところに遊びに行きます。
「介護」という言葉は知らない二人ですが、けがをして自由に動けないおばあちゃん、そしてそのおばあちゃんをそばで支えてあげているおじいちゃんの姿を見ながら「としをとる」っていうことについて考え始めるのです。次第に自然とおばあちゃんやおじいちゃんの手助けができるようになっていく二人。おばあちゃんやおじいちゃんが笑顔になってくれることが自分たちの喜びとなっている様子が伝わってきます。
「介護」というのは家族が寄り添うことが一番の励みになるという事を教えてくれると同時に、各ページには具体的な介護の方法の説明もわかりやすく入っています。巻末には親に向けてもっと詳細な解説も掲載されています。
この絵本を通して、家族みんなで「介護」について関心を持つきっかけとなればいいですよね。
何をきっかけに、どれだけ膨大な情報を覚えなくちゃいけないんだろう、なんて。
でもこちらの図鑑なら、萎縮どころか誰かに止められるまで夢中になって読みふけってしまうこと、間違いないでしょう。
自然、スポーツ、交通や産業、政治、歴史や世界遺産といった社会科学習の基礎知識はポイントを絞り、さらに日本地図と豊富なイラストや写真で解説されているからとってもわかりやすい!
あの国民的人気アニメの主役に会える場所、どれも一度は食べたい全国B級ご当地グルメ、なにかと話題を振りまくご当地キャラクターなどトレンドをおさえたテーマは、情報番組を観ているような楽しさです。
「いちばん貯金の好きな都道府県は?」「学力テストの点数がいちばん高い県はどこ?」「いちばん多い苗字・名前は?」「日本でいちばん炭酸水が飲まれている街は?」。
思わず「私の住む県は何番目?」結果を確かめずにいられない「都道府県・市町村ランキング」のようなトリビアや雑学まで、日本をどこまでも幅広くそして奥深く紹介してくれるんです。
後半についている本格的な日本地図は、図鑑の中でふと気になった地名をすぐに日本列島上で探しその位置や地形を調べることができます。
「ぐるり47都道府県データファイル」の「県の有名人」「ご当地みやげ」といったプチ情報は、学びながら「この土地に行ってみたい」という子どもたちの旅心をかきたててくれそう。
こんなふうにおもしろく魅力的な切り口で日本を見せてくれる図鑑は、多くのファンを持つガイドブックや地図を送り出してきた出版社ならではかもしれませんね。
発見!驚き!不思議!なるほど!意外!このままで大丈夫?
この図鑑では、さまざまな視点を通してたくさんの日本の顔が見えてきます。
そしてもっといろいろな土地に行き、自分の目で日本の姿を確かめてみたくなります。
日本を知ること、学ぶこと。
それはきっと「日本をもっと好きになる」道へとつながっていくはずです。
]]>仲間とチーズをかじっていくと、中からチーズのねずみの像があらわれて・・・。夜になると、チーズのねずみがしっぽの先をフルートにして、ジェラルディンに演奏を聴かせました。
「音楽だ!」「これこそ音楽に違いない!」
それから夜ごと夜ごとに、チーズのねずみはジェラルディンのためにフルートを吹いてくれました。やがてその節を覚え、音が耳に残るようになったジェラルディンは、自分のしっぽを吹き始めます。
ついに音楽に出会い、そして手に入れたジェラルディンと仲間たち。
空中に響き渡るフルートの節に、うっとり心を奪われます。
チーズから音楽があらわれるなんて、まさに芸術的な発想。
音楽を習っている女の子は、特に感じるものがあることでしょう。
なんとも甘美な読後感をお楽しみください。
イギリス生まれのこの本の世界地図、その中心にはヨーロッパ、アフリカ。日本は・・・東の端にほんの小さく描かれているだけなんてちょっと不思議な感覚です。
でもこれが、世界を、地球を知る大きなチャンスになるなんて!
さぁ「WORLD ATLAS」を手に取って、初めて出会う世界への冒険に出かけましょう!
旅は、世界の五つの海を巡ることから始まります。
地図には、ビビッドで洗練されたイラストで表現された自然、生き物、名勝や文化がたくさん。
「これ知ってる?」と聞かれてめくるしかけもワクワクします。
太平洋には、あのダイオウイカをはじめウミガメ、シャチ、クジラなど巨大な海の生き物たちが棲んでいる。
インド洋では人魚のモデルとなったといわれるジュゴンが、ハンターに狙われて絶滅の危機に。
北極海の氷が2040年までにすべてとけてしまうかもしれないって・・・本当?!
航海を終え、いよいよ陸に降りてみましょう。
青く澄んだ海に囲まれた無数の島々からなるオセアニアは、民族も言語も文化も様々でおもしろい。
東アジア・日本で紹介されているのは、タンチョウ、東京や新幹線に「鳥居」って、ちょっと不思議な組み合わせ!
アフリカ南部では、探検中に行方不明になったはずのイギリスの英雄・リビングストン博士が登場。
南アメリカのアマゾン、多くの生き物と自然が共存するその熱帯雨林が失われるかもしれないなんて・・・。
世界の海と陸を旅しながらよぎるもの、それは地球上の自然や生き物、人類の生み出した文化のすばらしさと表裏一体で、
文明の進化によって確実に迫り来る環境破壊という現実です。
この本の作者で世界中を旅してきたニック・クレインさんは、自らが見た世界の国々の表情を愛情とユーモアたっぷりに語りながらも、時に厳しい眼差しで地球の未来に警鐘を鳴らしています。
すべての国は、まあるい地球の上でつながっている。
単なる平面の世界地図ではなかなか気づけなかったことを、この「WORLD ATLAS」は教えてくれます。
「ぼくらは、地球でくらすための新しい物語をスタートさせたばかり。
大切な地球をまもっていくという物語をみんなで力をあわせてつくりはじめたばかりなんだ。」
この本で出会った世界中の人たちとともに、今度は未来の地球を守る旅へ、出かけてみませんか?
]]>誰もがひとつの「才」を持って生まれてくる、という美しい孤島の島エテルニア国。「才」の種類は「守」「医」「力」「地」「空」「水」「技」「芸」「真」「闇」「知」の11種類あり、生まれてきた時の目の色で何の「才」を持っているかが、判明される。その国で、なぜか「才」を持たずに生まれてきた主人公の少女アニア。アニアは、自分が「無才人」であることに引け目を感じながらも、足りない才を埋めるために、足しげく古文書館や博物館に通い、歴史や外国の科学技術について学び、知識を蓄えていく。
エテルニア国は、11種類の「才」と、それをコントロールする「術」=「才術」によって、生活に関わるものすべてが万全に整えられている完全無欠の世界。しかし、その平穏な世界に、突然想定外の出来事が起こる。それは、全ての「才術」を消失させてしまう「マジックアウト」と呼ばれる非常事態。「才」のうち「力」を持つ者によってコントロールされていた電力がなくなり、「空」を持つ者によってコントロールされていた気候が悪化、たちまち食料不足に陥るなど、国中に大きな不安と混乱が広がっていく。そこで、これまで必死にあらゆる知識を蓄えてきたアニアに国を救うための意見が求められる。「才術がなければ、自分たちの頭と、手を使えばいいのです」というアニアの言葉が胸にぐっと迫る。
全てを失ったかのようなエテルニア国に、再生への道はあるのか?アニアは国を救えるのか?国の存続の運命を委ねられるのが、「才」に恵まれた者ではなく、「無才人」のアニアだということや、そのアニアが一歩一歩前に進もうとする姿に、読んでいて強く励まされる。主人公のアニアをはじめ、アニアの友達、両親、両親の友人、賢者など、物語が進むにつれて、キャラクターがより生き生きとしていく様子にも注目したい。丹地陽子さんの描く異国を感じさせる登場人物たちのイラストもまた美しく魅力的で、物語の世界に、より気持ち良く没頭させてくれる。
現実の世界にも置き換えられるようで、あらためて様々なことを考えさせてくれる本格長編ファンタジー三部作の幕開け。小学五年生ぐらいから大人の方まで幅広い年代の方に。
]]>最初のページをめくってみましょう。小さな白いドアが待っています。それをそっとあけてみると、また外の風景が広がっています。あれ? なんで?
「そうぞうしてごらん、部屋のないドアを。きみは部屋の中にいる? それとも外?」さあ、あなたもこれで、不思議で不条理な世界への扉を開けてしまいました。
段のないはしご、注ぎ口のないポット、窓のない家、針のない時計、ネットのないテニスラケット、四角い車輪の自転車……こんなへんてこりんなもの、どうやって使うの? でも、もしこんなものがあったら、どうなるのかな? どういう使い心地だろう? と、イマジネーションがどんどんふくらんでゆきます。
ページの真ん中がぐるぐるまわって、人の顔や表情がつぎつぎに変わるようになっている絵、かわいいお人形さんが一瞬にして鬼に変身してしまうページ、高度なまちがい探し(難しい!)、森の魔女や動物たちが隠れている大木の隠し絵……。
ページをめくるごとに、ユニークでシュールな世界が広がります。「これが正解」というものがなく、見るたびに発見があるのもおもしろいところ。ページの上方にはミニパズルもついていて、これがシンプルながら難しい。カチカチの頭では到底とけそうにありません。
私のお気に入りは、黄金色の夕焼け空が広がるページです。「そうぞうしてごらん……」絵に添えられたこの一言で、空がまったく違った風景に見えてきます。さまざまなかたちがもこもこ絵から浮かび上がってくるのです。「見える!」と思ったとき、鳥肌がぞわぞわってたつくらい興奮します。
人間って見ているのに、見えてない、考えているつもりが、考えてないのかもしれないなあ、なんて思ってしまいます。「これまでそんなこと、考えたことがなかったよ!」というびっくりの連続を、ぜひ体験してみてください。
]]>ある日、広い大地に突然現われた巨大なたまご。テレビで放映されたり、人々がこぞって見物にやってきたりします。やがてたまごの周囲にはロープウェーや階段がめぐらされ、その頂上には旗までひるがえり、まるで観光地のようになっていきます。そんなある日、巨大な鳥が現われて……。
木炭で描かれた力強い単色の絵に、心をぐっとつかまれました。色がついていない分、同じ絵を見ても、見る人によって、まったく違った印象を受けそうです。たとえば雲の色。嵐を呼びそうな雲にも見えますが、美しい夕焼けや朝焼けのようにも見えます。空をのびのびと飛ぶ巨大な鳥の姿は、おそろしくもありますが、生命力の象徴のようにも。
このたまごは、なぜここにあるのか? その中に入っているものは、いったい何なのか? それは、生きているのか死んでいるのか? と、ページをめくるにつれて、たくさんの疑問と好奇心が生まれてきます。階段や旗など、まわりにいろんなものをくっつけられ、巨大なクレーンや防護壁に囲まれたたまごは、大きな爆弾のようにも、巨大なタンクのようにも思えます。人工的なものでうめつくされたたまごは、まるで、人間にとってコントロールが可能なものであるかのように見えます。たまごのことは、何もわかっていないのに、と、そのギャップがとても印象的でした。
子どもから大人まで、年齢を問わず想像力をかきたてられる絵本です。家族みんなで何が見えるか話し合うと、驚きと意外な発見があるにちがいありません。さあ、皆さんには、このたまごが、何に見えますか?
]]>この愛されてやまない名作を、英語・日本語の素晴らしい朗読と臨場感のある良質な音楽によってドラマチックに再現されたシリーズが「英日CD付英語絵本」です。翻訳された英語絵本のページを開き、赤羽末吉さんの描く見開きいっぱいに広がるモンゴルの大草原を前にCDをかけてみましょう。
To the North of China, in Mongolia,
extends a broad, grassy plain.
中国の北のほう、モンゴルには、ひろい草原がひろがり、
The people who live there have kept sheep, cattle and horses for many ages.
そこに住む人たちは、むかしから、ひつじや、牛や、
馬などをかっていました。
英語、日本語と交互にバランス良く入る朗読はなんともリズミカルで明快。物語に更なる抑揚をつけて私たちの想像力をかき立ててくれます。こだわりの音源は、一流のスタッフとキャストによるもの。音を聴くだけで情景がぱっと目に浮かぶその世界観は、まるで上質な1本の映画を見ているような気持ちになります。母国語の日本語を大事に考えている作品だからこそ、豊かな日本語と英語の表現が自然と身につけられるよう工夫がされているんですね。
何度も何度も繰り返し音声を聴いているうちに耳が慣れてきて思わず真似をしたくなるんです。
スーホが瀕死の馬を抱えながら、声をころしてもらす台詞や、
"White horse, my dear white horse, please don’t die!"
「白馬、ぼくの白馬。死なないでくれ!」
夢の中で、スーホに語りかける白い馬の心優しい台詞など、
"Thay way, I can always be beside you. I can comfort you."
「そうすれば、わたしはいつまでも、
あなたのそばにいられます。あなたをなぐさめてあげられます。」
そこには、「こういう気持ちを伝えたい」という感情と言葉(英語)が結びついた時に、初めて発することができる自然な英語のコミュニケーションがあります。子ども達はそれを絵本の世界から大人が想像する以上に感じ取り、自分のものにしていくようです。小学校での英語劇に「CD付英語絵本」シリーズが使われているというのも納得ですよね。絵本の世界をより深く楽しみ味わい、そして心から感動し、英語に触れることができたら子どもにとって忘れられない経験となることでしょう。
英語絵本の巻末には、本文内容(英語日本語併記)ガイドもありますから英語に不安のある方でもご心配なく。馴染み深い名作絵本の翻訳版は、肩肘はらずともやさしく私たちを英語の世界へと導いてくれる案内役となってくれそうです。『スーホの白い馬』をよくご存知の方もはじめて出会う方も一度この世界を味わってみてください。今までに体験したことのない新しい世界が待っているはずです。
子どもの英語教育にはもちろんのこと、是非とも「子どもの頃に読んだ懐かしい名作を音で聴いてみること」大人の方にもお薦めしたいです。
]]>力自慢の消防車ロイ、優しい救急車アンバー、空から街の安全を見守るヘリコプターヘリー。
これがブルームズタウンの平和と安全を守るレスキューチームです!
そして、ジンはチームに情報を伝えるオペレーターです。
「ジリリリリリリ!!」
平和なブルームズタウンにベルが鳴り響きます。何があったのでしょう。
ハイウェイにかけつけてみると、大渋滞。その先に見えたのは・・・ひつじの群れ!?
パンクしたトラックが横転、逃げたひつじたちが走り回っていたのです。
どうする?レスキューチーム。
「みんな、ロボットにへんけいだ!」
なんと、チームのメンバーはロボットに変形できる“ロボカー”なのです・・・かっこいい!!
力を合わせて、無事にトラブルを解決することができるでしょうか。
子どもたちが大好きなパトカーや消防車。それだけでもワクワクしちゃうのに、彼らは更に“ロボカー”として大活躍してしまうのです。
この驚きの設定や、しっかりした世界観。子どもたちが夢中になってしまうのも当然です。
すでにテレビアニメ『ロボカーポリー』として大人気放送中とのこと。そして絵本オリジナルストーリーとして誕生したのがこちらの『ポリーのだいかつやく』なのです。いつでもポリーたちの勇姿を楽しめるっていうわけですね。
交通安全や助け合いも教えてくれる「ロボカーポリー おはなしえほん」シリーズ、続きも早く読みたくなっちゃいます!
]]>「学校は いじめられて つらい思いをしてまで 行くところじゃない」
「うそを ついて下さい。」
冒頭から、端的に常識をくつがえすような言葉。でも、そのことが西原さんがまず一番伝えたいと思っていることだということがすぐにわかります。
子どもというのは、まだまだ知らないことがたくさんあるし、自分で自由を得ることができない。ましてや、生きるか死ぬか、追いつめられている君にとって大事なのは、何よりも16歳まで生きのびること。なぜなら・・・。
大人になった立場から、そして戦場カメラマンだった夫の見てきたものから、いじめという現実のその苦しさを理解し、具体的に生きて行く方法をマンガ絵本という形で訴えます。
朝日新聞に掲載されて評判となった「いじめられている君へ」への寄稿文がオールカラーで絵本化されました。
「どんな紛争地でも、年間3万人も死んでいません。そんな多くの人が自殺する国は日本だけです。この国は形を変えた戦場なんです。」
本文に登場するこの言葉が、心の奥に刺さります。
同時に「うつくしいのはら」も収録されています。
]]>これはなんのドキドキなんだろう。
走る前もドキドキする。
思いっきり走ったあとも、やっぱりドキドキする。
走るまえと走ったあと、どっちのドキドキも同じものなの?
そういえば小さい頃は、しょっちゅうドキドキしていたな。
みんなの前でしゃべらなければいけないドキドキ。
スタートラインに立った時のドキドキ。
心臓が動いているのは、感覚的にわかるんだけど、実は全身に血を送り出すポンプとして一生懸命動いているって知った時は本当に驚いたのを思い出します。
「すごい、私の心臓!」
“からだってすごい!”と感じることで、自分のからだへ興味を持ってほしい、そんな思いがこめられたこのシリーズ。今作では、「こころと心臓」のエピソードを中川ひろたかさんと村上康成さんの大人気コンビが興味深い内容で描き出します。「ぼく」のからだのなかで心臓が正しく働いている仕組みを、とってもわかりやすく教えてくれるのです。
そうか、緊張のドキドキも、疲れた時のドキドキも、脳の働きが大きく関わっているんだ。でも、好きなあの子を見ていると、またまたドキドキしちゃう・・・。これもやっぱり同じなの?
自分が生きていることの不思議と奇跡。それを実感することができるのは、子どもの頃も、大人になった今だって、やっぱり鼓動を感じる瞬間なんだなあ・・・。そう思うと、なんだか急に胸に手をあててしまいますね。「今、自分はどんな気持ちなのかな」心臓に聞いてみようっと。
]]>今回は「ヤマタノオロチ」や「アラジン」「ミノタウロス」などが登場する伝説や神話の世界の中で迷路やかくし絵に挑みます。伝説の怪物や神話の英雄たちが戦っている大迫力の場面の中をかくし絵やクイズにこたえながら進む迷路はとってもエキサイティング。伝説の本の世界で迷路の途中に必ずある「魔法のメガネ」を見つけて、ゴールの「伝説の本」までたどりつけば、新たな次のワクワクする伝説の世界へ進むことができます。
さて、一体どんなドキドキが待っているのでしょうか。少しのぞいてみましょう。
魔法のメガネで最初の伝説の本を図書館で読んでみると、日本神話の8つの頭をもった巨大怪物ヤマタノオロチが出現!まさにスサノオノミコトと戦っているところ。あっ、あぶない!ヤマタノオロチをさけながら、おっかなびっくり迷路をすすみます。道の途中には「ろくろっ首」や「一つ目小僧」など、日本の妖怪たちも姿を背景になじませてこっそりひそんでいるからしっかり見つけてね。さて、目的の魔法のメガネを見つけてゴールまでたどりついた人は、さらに難易度の高い迷路もあるので挑戦してみて。なんとヤマタノオロチの鱗の模様が迷路になってるのです。その他にもみどころはたくさん。ページの左下に解説されている神話のあらすじが迷路の世界に再現されていたり、「かぐや姫」や「桃太郎」、「浦島太郎」や「金太郎」など日本昔話の有名人たちも村人や野生動物たちにまぎれこんで、さりげなく登場していますから要注意です。この絵本の中に登場する伝説の絵本は、全部で11冊。先ほどのぞいた「ヤマタノオロチ」以外にも中国の物語「西遊記」、インドの伝説「ラーマーヤナ」やアラビアの伝説「アラジンと魔法のランプ」、旧約聖書に登場する「バベルの塔」、北欧神話「ユグドラシル」やイギリスの伝説「ロビン・フッド」、ギリシアの伝説「ラビリンス」など全く異なる世界の伝説と神話の世界が盛りだくさん!
そして、迷路やかくし絵以外の部分でも作者の香川さんからのクイズに答えたり、巻末にある伝説の本に入り込んでしまった現代人の忘れ物(「マヨネーズ」や「勉強机」「UFO]など)やその伝説や神話に登場する生き物や英雄、怪物などが遊び心たっぷりにまぎれこんでいるので、探し出しましょう。新しい世界に興味津々の子どもたちは、この絵本をきっかけにたくさんの物語の世界を旅してくれるに違いありません。子ども以上に大人がはまってしまうかも(笑)。
見返しのそでにも、香川さんが絵本の中におさめきれなかった「はみだしクイズ」もありますし、何回でも何時間でも楽しめてしまうこの絵本。そういえば、どの物語にもスタート地点で見かけたあの動物は・・・?まだまだ見つけなければならないものがたくさんありそうです。さあ、もう一度「伝説と神話の世界」へいってらっしゃーい!!
]]>年をとり、弱ってきたキツネは、お気に入りの場所で、だいすきな森の景色をながめたあと、そっと目をとじました。
横たわったキツネのそばへ、つぎつぎに動物たちがやってきます。
しんとした森のなか。
白い雪が舞いはじめ、オレンジ色のキツネの上にやさしく降りかかります。
長年の友人だったフクロウがキツネに寄り添い、リス、イタチ、クマ、シカ・・・
一ぴき、また一ぴきとやってきた仲間たちだれもが、キツネのことを思い出します。
思い出が語られるたび、キツネが横たわる雪の下から、いつしかオレンジの芽が顔をだし、すこしずつふくらんでいって・・・。
亡くなった友を想う静謐な空気。いきいきとした色の動物たち。
ドイツ生まれの作家、ブリッタ・テッケントラップが描きだす世界は、静けさとあたたかさが同居するふしぎな美しさを感じさせてくれます。
「キツネをおもいだすたびに、おもくしずんでいたみんなのこころは、かるくはれやかにかわっていくようでした。」
キツネがのこしたもの。のこされた友だちの生きる支えになったものとは・・・?
この世に生まれ、みな旅立っていく。
友を見送る心が、堂々と色あざやかに、絵本で表現されたお話です。
]]>ベッドサイド de エクササイズ (お片付け)
ベッドサイド de 遊び(吹き出し・オリジナルツムツム)
カナダで行われているカーリング女子の世界選手権は、予選リーグで13チームが総当たりで対戦し、上位6チームがプレーオフに進みます。
日本代表として出場しているSC軽井沢クラブは20日、予選リーグの第7戦でカナダと対戦しました。
日本は1対3とリードされた第7エンド、スキップの上野美優選手のドローショットが決まり、1点差に迫りますが、続く第8エンドにカナダに3点を取られると、後攻で有利な第9エンドにも1点をスチールされ、ここで負けを認めて日本は2対7で敗れました。
]]>開幕投手を務めたパドレスのダルビッシュ投手は3回と3分の2イニングを投げて1失点、自責点は0でした。また、パドレスの松井投手は3分の2イニングを投げて無失点の内容でした。
21日の第2戦はドジャースの山本由伸投手が先発登板する予定で、大リーグデビューを飾ります。
]]>おばけなんてこわくない」
ほんとう?
「くらやみだからこわいくらいのは あったりまえでしょう。」
いばっているとうちゃんだって、すぐ怒る先生だって、カミナリだってこわくない。
ユーカイだって、戦争だってこわくない。
ほんとうにほんとう?
ほんとうじゃないとしても、
「こわくない」と言い切っちゃえば、やっぱり「こわくない」!
大人なんて、全部こわい。何から何までこわい。
くよくよ、おどおど・・・。
だけど本当にこわいものは、やっぱり戦争!
これは絶対。
“死ぬのはカッコわるいからあっさり逃げましょう”
戦争のただなか、子どもだった谷川俊太郎さん、そして同じ年の井上洋介さんが、
子どもたちに発するメッセージは熱い。
こんなこと、当時の大人は誰も言ってくれなかったに違いない。
世の中がこわいことであふれている子も、世の中にこわいことなんて何もない!って子も。
そして、大人も。
この絵本を読んで、笑って、おどろいて、そしてガツンとやられちゃってください。
思わず激流に飛び込み皇子の命をすくったバルサは、皇子としての一生がなくとも生きる幸せをつかんでほしいという二の妃(チャグムの母)の懇願で、やむをえずチャグムを引き受けることになります。
父帝がさしむける刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、体を張って戦いつづけるバルサ。じつはチャグムが宿したものは、水妖ではなく、精霊の卵。チャグムの命は、卵が孵る夏至までのものなのか。
帝と天道師(国を裏で導く「星読博士」の最高位)の命を受け、チャグムの命を狙う「狩人」たち。当代一の呪術師といわれる老婆トロガイ。バルサの幼なじみの薬草師、タンダ。魅力的な人物像が次々描かれ、物語の序章が幕を開けます。“守り人”シリーズ記念すべき第一弾。壮大な冒険ファンタジー!
さあ、絵本を開いて、かわいいイラストの案内役、イソギンチャクくんとカクレクマノミちゃんと一緒に、チンアナゴの観察に出かけましょう。
この絵本では、黒い丸の模様のチンアナゴと、オレンジと白の縞のニシキアナゴ(チンアナゴ亜種)の生態と魅力を、たくさんの美しい写真でじっくり教えてくれます。
ごはんを追っていて隣の仲間と絡まってしまったり、群れているのに巣穴が近すぎるといってけんかしたり。チンアナゴたちの愛嬌たっぷりの面白いシーンが満載で、「何この変な生き物!」という子も「チンアナゴだいすき!」な子も、目が釘付けになってしまいそうですね。
どんなものを食べているの?巣穴の中はどうなっているの?巣から出るとどうなるの?
いろんな疑問にも、わかりやすい解説と「チンアナゴQ&A」でばっちり答えてくれますよ。
チンアナゴに会える水族館の一覧も掲載されていますので、絵本を片手に会いに行ってみるのもいいですね。
ページのどこかにチンアナゴのかわいいパラパラマンガがついています。こちらもお楽しみに。
天の川銀河の中の
星ぼしの中にある
「太陽」から三番目の惑星「地球」。
その惑星の大きな街「アメリカ、ニューヨーク州ブルックリン」の
小さなアパートにカール少年は住んでいました。
好奇心旺盛のカール少年は、1939年のニューヨーク万国博覧会に大変衝撃をうけます。
ロボットやタイムカプセルなど見たこともない刺激的な未来の世界。
少年は空に輝く星、宇宙の生命に興味を持ちはじめ、たくさんの星の本やSF小説を読み漁りました。
そして調べれば調べるほど、知れば知るほどますます宇宙の神秘に夢中になっていきました。
「よその星には、なにがあるのかな。いってみたいな。」
それから・・・。
表紙のキラキラと輝いた瞳で星を眺める少年。
多くの宇宙飛行士や宇宙を研究する人、宇宙を愛する人たちに
多大なる影響と希望を与えたその人、宇宙物理学者「カール・セーガン」博士。
この絵本は、博士の子ども時代から宇宙のことを研究する学者になり
博士と研究仲間が探査機ボイジャー号を送るまでを描いた伝記絵本です。
その翻訳を担当されているのが、なんと宇宙飛行士の山崎直子さん。
この絵本の作者ステファニー・ロス・シソンさん、山崎直子さんのお二人は、偶然にも子ども時代に見た1980年代のテレビ番組「コスモス:カール・セーガン博士の宇宙旅行」の大ファンだったそうです。
絵本の冒頭の博士の言葉が頭に残ります。
「想像のつばさは、ときとして、わたしたちを
実際には存在しないような世界へとつれていくが、
想像のつばさをひろげなければ、
あたらしい扉はひらかれない。」
宇宙が大好きなあの子に、未来の宇宙飛行士たちに贈りたい一冊です。
]]>その人の名前はジャック。おしゃれが大好きなクジャクの警察官です。
立派な体格に、着飾った洋服や腕時計はよく似合っています。
昼休みになると、ジャック警部は鏡を見つめます。
「うむ、きょうも わたしの はねは つやつやだな、よろしい」
その時、事件発生の電話が鳴ります。
「パタパタデパートで じけん はっせい! しきゅう、げんばに きゅうこうせよ!」
ジャック警部が駆けつけると、スズメの子のちゅんてるがしょんぼりした顔をしています。
どうやらおかあさんとはぐれちゃったようです。
ジャックは張り切って捜査を始めます。
でも、ここはデパート。ジャック警部の大好きな洋服や小物がたくさん揃っています。
果たして・・・?
お気に入りものを発見するたびに、ガバサッ!!と大きくてうつくしい羽を広げるジャック警部。こんなに派手な警部、見たことありません。ちゃんと重要な情報は聞こえているのでしょうか。
不安材料が多すぎるのですが、破天荒すぎていつのまにかジャック警部にすっかり夢中です。
いつも期待を上回る驚きのストーリーを見せてくれる作者のこいでなつこさん。
またまた唯一無二、強烈にユーモラスなキャラクターに出会えて嬉しくなっちゃいます。
]]>にわとりの黄色の足からはじまるこの絵本。
出版されたのは1969年。
絵本作家のイエラ・マリ、デザイナーのエンゾ・マリご夫妻の
絵本として親しまれている「文字」のない美しい絵本です。
シンプルで潔いその斬新な構図と芸術的な色彩は、
見るものの頭から余計な雑念を一切排除してくれます。
哲学的ともいえるテーマを題材に
「イノチ」のつながりを視覚的に見せることに挑戦した本作品。
大人はいろいろと理屈をつけて考えてしまうものですが
そんなに難しいものではないのかもしれません。
絵からよみとる、よみとるというより感じる絵本。
どこからはじめてもぐるぐると「にわとり」が「たまご」をうんで、
「たまご」から「にわとり」がうまれて・・・。
ページをめくるたびに時間が経過していきます。ゆっくりとゆっくりと。
成長していきます。
一周したら、必ず後ろの見開きをみてから表紙をみてください。
きっと何かに気づくはず。
子どもと一緒に読んでみたい絵本です。
一体どんな感想をきかせてくれるのでしょうか。ドキドキします。
]]>トムさんが隠した宝の地図を、ティモシーとサラは、遊んでいて見つけだしたことがありました。
年をとって、体が自由に動かなくなってきたトムさんは、リックにたのみたいことがあると言い出しました。
庭のすみの小屋に、壁いっぱいの棚をつくってほしいというのです。
じぶんの本をならべたちいさな図書館をつくり、村の人たちがだれでも読めるようにしたいと。
大工仕事の得意なリックがさっそくとりかかり、何日もかかって、大きい本や小さい本、高さのちがうたくさんの本がぴったり入る、棚をつくりあげました。
トムさんは満足そう。1冊1冊、思い出をふりかえるように、たいせつに本を並べていきます。
「わたしのすきだった本たち。こんどは、みんながよんでくれるよ。」
そして日曜日。トムさんの図書館をおとずれた村のみんなは、わあ、すてきな図書館ができたねえ、とうれしそう。
帰り道にフローラさんが「わたしもまねしてみようかしら」と言い出して……。
シリーズ誕生から25年以上。ティモシーとサラが主人公の絵本シリーズに、3年ぶりにあらたなお話が加わりました。
本を愛する気持ちをわかちあいたいトムさんの願いが、ひかりのように心にさしこみ、何だかしあわせなきもちにしてくれます。それはまわりの人たちにもつたわり、ひろがっていくようです。
最後にトムさんが、お見舞いにきたこねずみたちに、ベッドのなかから贈る言葉が、素敵です。
『ティモシーとサラとたからのちず』を読めば、トムさんが隠した地図のことがわかります。
『ティモシーとサラときのおうち』ではリックがどんなふうに大工仕事が上手なのかや、植物いっぱいの家にすむフローラさんの様子がわかります。
]]>きみの家のこと。きみの住む町のこと。
どんな町に住んでみたい?何があったら嬉しい?
友だちとどんな所に遊びに行きたい?
「うーん・・・何となく想像がつかないなあ。」
そこでスギヤマカナヨさんが作ってくれた、こんな絵本!
ページをめくると、真っ白な画面。
そこに、まずは「ぼくの家」。
それから、ちょっと近くに「ともだちの家」。
すぐに遊びに行けるのがいいよね。
みんなで探検できる森や小川もほしいな。
大好きなカレーパンが売っているパンやも忘れちゃいけない。
弟にはケーキやさんもね。
こんな風に、子どもの自由な発想でアイコンが次々に置かれていくうちに、
だんだんと「ぼくの町」が出来上がっていきます。
学校はこの辺り。行き帰りはくねくねやジグザグの楽しい道がいい。
みんなの安全を守ってくれる警察署と消防署も必要だ!
・・・気がつけば、すごくにぎやかになってきた「ぼくの町」。
いいね、いいね。あとは「きみの家」に行くために、何があればいいのかな?
自分が好きな町をつくるって、すごく楽しい! 考えるって面白い!
この絵本は教えてくれます。
さあ、読み終わったらきみの番。
最後のページにある地図に「きみの町」を作ってみてね。
]]>この「くもようび」というお話をはじめとして、熱で学校をお休みしているくまくんに、うさぎくんがくまくんの好きなあるものをお見舞いに届けてあげるお話、くまくんがうさぎくんになって、うさぎくんがくまくんになるというとりかえっこをして相手の身になってみるお話、ふと出会った美しい景色やきれいなものを相手にも見せてあげたいと思いあうお話など、ともだちを思う優しさにあふれたお話が4つ入っています。
子どもたちが成長していく中で出会う、自分と違ういろいろな性格のともだち。でも違うからこそきっと面白いし、発見がたくさんあるものですよね。のんびりやのくまくんと、げんきなうさぎくんも、性格や苦手なものが違ってもとっても仲良し。一緒に遊んでいるときはもちろん、会っていないときもお互いのことを思いあっているところにぐっときます。時には勘違いからケンカしてしまうこともあるけれど、でもちゃんと話せば大丈夫!ともだちとの日常の中にあるひとコマを優しく描くさえぐさひろこさんと、おぐらひろかずさんの明るい色彩とほのぼのとしたタッチの絵が、子どもたちを温かく応援してくれているようです。
たくさんの星が空にきらめくある夜、クロはシロを誘って湖にやってきます。
湖に浮かぶキラキラ光るものをシロにプレゼントするためです。
ところが、湖の表面をつかもうとしても、すくってみても、クロが思っているキラキラを手に入れることができません。バケツを使っても、網を投げ入れてもやっぱりダメ。
思ったものと違うものばかりをつかまえてしまうのです。
とうとう湖に飛び込むクロですが・・・。
すっかりションボリしているクロの横で、シロはやさしくにっこり微笑んでいます。
だって、シロはそのキラキラがどこにあるか、ちゃんと知っていたから。
それはね・・・。
ページを開いてすぐに圧倒されるのは、どこまでも深く、どこまでも透き通った、あお、青、蒼。
なんて美しい世界なのでしょう。森も湖も夜空だって、2匹のいる世界は青く美しく輝いているのです。
でも「大切なものはふたりの心の中にある」。
そんな簡単な事だって、気がつくためにはなかなか大変な経験が必要なのかもしれません。
一番大切な人に贈りたくなるこの絵本。
読んだ後に心があたたかくなるのは、どこの場面にも隠れているたくさんのハートのせい?
ボローニャ国際原画展受賞作品『ぴっぽのたび』で一躍話題となっている刀根里衣さんの注目の絵本。
その青い世界を、直接体験してみてくださいね。
]]>夜寝る前
はみがきをするとき、鏡に映る自分。
今、ニヤッてしなかった?
しーんとしてるお風呂場。なにかの気配。
薄暗い廊下を歩いているとき、だれかみてない?
壁の汚れた模様や天井の木目が
なんだか顔や目玉に見えてくる。
お布団にはいってもおばけのことばかり考えてしまう。
窓からのぞいてたらどうしよう。
部屋に入ってきたらどうしよう。
布団にのっかってきたら。
うわ!なにかがのぞいてる!
こわい!!なにかがはいってきた!
やめて!布団の上にのっかってきたよ!
布団の中で震えながらもう怖さはMAXレベル。
でも、おそるおそる布団から顔をだして
のぞいてみるとそこにいたのは、
予想外のおばけだった!?
京極夏彦さんが挑んだこわ〜い「京極夏彦の妖怪えほん」シリーズ5巻の中でもとりわけお茶目で可愛らしい妖怪が登場する絵本が、『とうふこぞう』。
「ゾワッ」「ブルッ」とする本物の妖怪と出会うことをコンセプトにつくられたこのシリーズの中では、一番ホッとできる絵本です。絵を描かれているのは、『ばけねこ ぞろぞろ』(あかね書房)の石黒亜矢子さん。
今回も遊び心たっぷり、みどころはたくさんあります。どのページにも「おばけ」の化身らしきものがいたるところに身を潜めてあなたを見てますよ。男の子が飼っている猫ちゃんの影だって!きっとおばけ好きの子ども達はドキドキしながらもたくさんのおばけたちを発見して無我夢中になるはず。なによりも豆腐小僧の愛らしさと僕との会話で魅せるおとぼけぶりが個人的にはたまりません!
]]>「あなたは、ごきげんよろしいほで、けつこです。
あした、めんどなさいばんしますから、おいでんなさい。
とびどぐもたないでくなさい。 山ねこ 拝」
翌日、一郎はわくわくしてでかけていきます。
谷川にそった道を、木や滝に、山ねこが通らなかったかと聞きながらのぼっていくと、暗い森のなかのぱっと開けたところに出ました。そこは、うつくしい黄金色の草地でした。
草は風にざわざわ鳴り、立派なオリーヴいろのかやの木の森でかこまれた場所のまんなかに、背のひくい、おかしな形の男が、手に革鞭(かわむち)をもって立っています。
山ねこの馬車別当と名乗るこの男と、一郎が言葉を交わしていると、どうと風が吹き山ねこがあらわれました。
そして足元には、数えきれないほどの黄金色の円いどんぐりが。
どんぐりたちはわあわあとくちぐちに「だれがいちばんえらいか」を叫んでいるのです。
「あなたのお考えをうかがいたい」と意見を求められた一郎は……?
この絵本を読んだら、断然「キャンプ!」と言いたくなる、そんな絵本の登場です。
家族ではじめてキャンプにきたはじめくん。
友達の山口さん家族と一緒にテントを張って、
川遊びをして、川で獲ったテナガエビをバーベキューで素揚げにしてパクリ。
河原で花火をするころには、はじめくん達はもうすっかりキャンプのとりこです。
翌朝、まだ暗いうちにお父さんに起されたはじめくん。
みんなで山の中に行って見つけたものは…?
『たかこ』(童心社)や『せつぶんのひのおにいっか』(講談社)など、
和を得意とする青山友美さん。
一泊二日のキャンプの様子をとても丁寧に描かれた今作は、
子どもたちはワクワク。大人はちょっぴり懐かしい気持ちになるかもしれません。
はじめくんたちが約束した、来年の夏が楽しみな一冊です。
]]>さて、今回のショコラちゃんはお花屋さん。なかなか素敵なお店をかまえています。
お花屋さんといえば、子どもたちがなってみたい職業として今も昔も人気です。
ショコラちゃんのお花屋さんには、どんなお客さんがくるのかな。
お母さんにプレゼントするためにカーネーションを買いにやってきた女の子には、一本おまけ。
花嫁さんにとびきりのブーケもつくっちゃう。
だけどお花屋さんって、結構大変。お水も冷たいし・・・。
今日のお客さんは奥さんの誕生日プレゼントにバラの花を100本贈りたいって!!
大変、お店にはもうバラは一本もありません。
ショコラちゃんは、この窮地をどう乗り切るのでしょう?
]]>「おくすり のまないと びょうき なおらないわよ」とお母さんに言われますが……。
お母さんが部屋をでていったあと、「トントン」と扉をたたいて、怪獣の子どもたちが入ってきます。
「あまーいあまーい まほうのおくすり もってきてあげたよ。さあ のんでごらん」
怪獣の子たちの言うとおりにすると、プータも怪獣になってしまいます。
そこへ「こらー」とあらわれたのは、ソフトクリームのおじさん。
「アイスクリームに まぜてあるから きっと たべられるよ」
おじさんは、ちょっとにがいけど元にもどるお薬をくれました。
プータがアイスクリームといっしょににがいお薬を口にすると、無事に元にもどることができ、
そして病気をなおす薬ものむことができたのです。
本書は、トイレトレーニングのえほん『じぶんでおしりふけるかな』につづく、苦手克服を助ける絵本第2弾です。
子どもは、にがい薬を嫌がるもの。
病気なのに小さな子どもはなかなか薬をのめず、困ってしまうお母さん方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この絵本では、薬を、にがみを感じにくいものとまぜて口にする方法を知ることができます。
巻末には、監修者である医療者から「保護者の方へ」という文章も寄せられています。
おかしな呪文でプータが怪獣になる場面は、本のテーマに関係なく、子どもと笑って楽しめます。
縦縞のパジャマのような服を着たソフトクリームのおじさんがかわいいですよ。
]]>街を行き交うのはかっぱたち。みんなどことなくウキウキしています。なぜって明日は「いい日」、特別な日なんです。
「五月の あおぞらよりも、もっと もっと、こころの はれわたる日ですから。」
明日のためにみんな温泉に入って身体を清めます。温泉は、子どもからお年寄りまで集まったかっぱたちで大賑わい。
かわうそやサンショウウオ、えびなど、川の仲間たちも、かっぱ街にやってきて、前祝いのお祭りで盛り上がります。
いよいよ「いい日」当日の朝がやってきました。空も見事な五月晴れ、みんな街の広場へ向かいます。さあ、いったいどんなことが待っているのでしょう・・・?
水の中にあるかっぱまちですが、坊ちゃん列車が走り、道後温泉に温泉街、松山の風景がちりばめられています。絵を描いているのは、松山出身の絵本作家、山本孝さん。すみずみまで細かく描き込まれた絵は遊び心いっぱい。かっぱたちはこんな風に暮らしているんだなぁなんて、眺めているだけでワクワクしてしまいます。
]]>