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巨人 原監督 監督通算勝利数 川上さん抜き巨人歴代1位に
プロ野球・巨人の原辰徳監督が11日夜行われたヤクルト戦に勝って監督としての通算勝利数を1067勝とし、巨人の歴代トップで並んでいた川上哲治さんを抜きました。またプロ野球では歴代単独で11位となりました。
原監督は11日夜、本拠地の東京ドームで行われたヤクルト戦に2対1で勝ち、引き分け1つを挟んで5連勝としました。
その結果、原監督の通算勝利数は1067勝となり、これまで巨人の歴代トップで昭和36年から14年間にわたって監督を務め9年連続日本一を達成した川上さんの1066勝を抜きました。
また、プロ野球では歴代単独で11位となりました。
原監督は平成14年からの2年間と平成18年から10年間、それに去年から3回目となる巨人の監督を務め、通算では1067勝798敗、62引き分けです。
そして、これまでチームを率いた13シーズンのうち、リーグ優勝に8回、日本一に3回輝いていて、今シーズンもここまで43勝22敗4引き分けの成績で2位以下を大きく引き離して首位に立っています。
原監督は「数字を見ると、先輩としてさん然と輝く神様、川上監督を一つ超えて信じられない気持ちでいっぱいだ。きょうの勝負を取りにいくという、その一念だけで積み重ねてきたから達成できたのかなと思う」と笑顔で話しました。
そのうえで「戦い半ばで浸っている余裕はない。大先輩の記録を超えさせていただいたのは心の中の宝物にして、あすより精進、挑戦していきたい」と気持ちを新たにしていました。
原辰徳監督 さえる采配
「巨人軍の長い歴史の中で歴代1位になったというのは大変ありがたく、みなさまに感謝している。きょうの勝負を取りにいくというその一念だけで積み重ねてきたから達成できたのかな」。
巨人の原辰徳監督は11日のヤクルト戦に勝って通算勝利数を1067勝としました。
昭和36年から14年間にわたって監督を務め、9年連続日本一を達成した川上哲治さんの1066勝を抜き巨人の歴代トップに立ったのです。
リーグ優勝に8回、日本一にも3回輝いた原監督が14年目にして到達した1067勝。
今シーズン積み上げた43勝には勝負どころを見逃さない采配が見られます。
シーズン序盤、どうしても得点がほしい場面では坂本勇人選手や丸佳浩選手といった主力にも迷いなく送りバントをさせてチーム全体に点を取りにいく姿勢を示しました。
また、8月6日の阪神戦では、11点をリードされた8回に内野手の増田大輝選手を6人目としてマウンドに送り、リリーフ陣の負担軽減。
さらに9月7日の阪神戦では、3点リードの7回ツーアウト一塁三塁、ホームランが出れば同点というピンチでは、長打力がある左打ちのボーア選手の打席途中で右ピッチャーから今シーズン売り出し中の左投げ、4年目の大江竜聖投手にスイッチしました。
その日の勝利、ひいてはシーズンの優勝に向け、経験に裏打ちされた原監督の揺るぎない信念が見て取れます。
加えてチーム力の底上げのため、シーズンに入っても戦力の補強に余念がありません。
楽天との交換トレードで日本の5シーズンで106本のホームランを打ったウィーラー選手と左のリリーフとして加入後、大活躍を見せる高梨雄平投手を獲得しました。
チーム内の若手への目配りもぬかりありません。
2年目の戸郷翔征投手は先発ローテーションの一角を担いエース・菅野智之投手に次ぐ7勝をマーク。
育成ドラフト5位で入団した4年目の松原聖弥選手は7月下旬に1軍昇格し、このところは先発での起用も多くなっています。
8月27日のヤクルト戦では的確な状況判断でライトゴロを記録するなどチームに新たな風を吹き込んでいます。
球界の盟主として常に優勝争いをすることが求められる巨人。原監督はチーム作りに欠かせないことを試合後にこう説明しました。
「やはり勝つのが大事。チームの和を作るのは実力至上主義だと思う。力のある人がレギュラー、1軍、スターティングメンバーにということを自問自答しながらチームを作ってきた。それは今後も変わらない」。
投打にすきなく2位に9.5ゲーム差をつけ首位を走る巨人。
2年連続のリーグ優勝に向けたマジックナンバー点灯も近くなってきました。
それでも原監督、残る51試合の戦いに慢心はありません。
「本当に浸っているというのはできない世界であると。あしたからまた勝負は横一線からスタートして、きょうのような厳しい戦いになる。この数字というものがあるから巨人に有利に働くとか、そういうことは全くありえない。この会見を最後にまたあしたから同じ精神状態で戦いに挑んでいきたい」。
ソフトバンク 王球団会長がビデオメッセージ
ソフトバンクの王貞治球団会長は、巨人の原辰徳監督が監督としての通算勝利数を1067勝とし、巨人の歴代トップで並んでいた川上哲治さんを抜いたことについてビデオメッセージを贈りました。
その中で王球団会長は「巨人の監督は大変プレッシャーが強く私も経験したが大変な苦労が多かったと思う。3度も巨人の監督を務め、去年は3度目の監督で見事にリーグ優勝し、ことしもダントツでトップを走っている。ぜひことしも日本シリーズで戦いたい。1100勝、1200勝、1300勝を目指して頑張ってほしい。大いに胸を張って野球界をけん引する意識でこれからも頑張ってほしい」と話していました。
巨人の長嶋茂雄終身名誉監督が祝福
巨人の長嶋茂雄終身名誉監督は、原辰徳監督が監督としての通算勝利数を1067勝とし、巨人の歴代トップで並んでいた川上哲治さんを抜いたことについてビデオメッセージを贈り、「原監督、おめでとう」と祝福しました。
NHK公式ホームページ:http://www.nhk.or.jp
NHK 公式Twitter:@nhk_news
原監督は11日夜、本拠地の東京ドームで行われたヤクルト戦に2対1で勝ち、引き分け1つを挟んで5連勝としました。
その結果、原監督の通算勝利数は1067勝となり、これまで巨人の歴代トップで昭和36年から14年間にわたって監督を務め9年連続日本一を達成した川上さんの1066勝を抜きました。
また、プロ野球では歴代単独で11位となりました。
原監督は平成14年からの2年間と平成18年から10年間、それに去年から3回目となる巨人の監督を務め、通算では1067勝798敗、62引き分けです。
そして、これまでチームを率いた13シーズンのうち、リーグ優勝に8回、日本一に3回輝いていて、今シーズンもここまで43勝22敗4引き分けの成績で2位以下を大きく引き離して首位に立っています。
原監督は「数字を見ると、先輩としてさん然と輝く神様、川上監督を一つ超えて信じられない気持ちでいっぱいだ。きょうの勝負を取りにいくという、その一念だけで積み重ねてきたから達成できたのかなと思う」と笑顔で話しました。
そのうえで「戦い半ばで浸っている余裕はない。大先輩の記録を超えさせていただいたのは心の中の宝物にして、あすより精進、挑戦していきたい」と気持ちを新たにしていました。
原辰徳監督 さえる采配
「巨人軍の長い歴史の中で歴代1位になったというのは大変ありがたく、みなさまに感謝している。きょうの勝負を取りにいくというその一念だけで積み重ねてきたから達成できたのかな」。
巨人の原辰徳監督は11日のヤクルト戦に勝って通算勝利数を1067勝としました。
昭和36年から14年間にわたって監督を務め、9年連続日本一を達成した川上哲治さんの1066勝を抜き巨人の歴代トップに立ったのです。
リーグ優勝に8回、日本一にも3回輝いた原監督が14年目にして到達した1067勝。
今シーズン積み上げた43勝には勝負どころを見逃さない采配が見られます。
シーズン序盤、どうしても得点がほしい場面では坂本勇人選手や丸佳浩選手といった主力にも迷いなく送りバントをさせてチーム全体に点を取りにいく姿勢を示しました。
また、8月6日の阪神戦では、11点をリードされた8回に内野手の増田大輝選手を6人目としてマウンドに送り、リリーフ陣の負担軽減。
さらに9月7日の阪神戦では、3点リードの7回ツーアウト一塁三塁、ホームランが出れば同点というピンチでは、長打力がある左打ちのボーア選手の打席途中で右ピッチャーから今シーズン売り出し中の左投げ、4年目の大江竜聖投手にスイッチしました。
その日の勝利、ひいてはシーズンの優勝に向け、経験に裏打ちされた原監督の揺るぎない信念が見て取れます。
加えてチーム力の底上げのため、シーズンに入っても戦力の補強に余念がありません。
楽天との交換トレードで日本の5シーズンで106本のホームランを打ったウィーラー選手と左のリリーフとして加入後、大活躍を見せる高梨雄平投手を獲得しました。
チーム内の若手への目配りもぬかりありません。
2年目の戸郷翔征投手は先発ローテーションの一角を担いエース・菅野智之投手に次ぐ7勝をマーク。
育成ドラフト5位で入団した4年目の松原聖弥選手は7月下旬に1軍昇格し、このところは先発での起用も多くなっています。
8月27日のヤクルト戦では的確な状況判断でライトゴロを記録するなどチームに新たな風を吹き込んでいます。
球界の盟主として常に優勝争いをすることが求められる巨人。原監督はチーム作りに欠かせないことを試合後にこう説明しました。
「やはり勝つのが大事。チームの和を作るのは実力至上主義だと思う。力のある人がレギュラー、1軍、スターティングメンバーにということを自問自答しながらチームを作ってきた。それは今後も変わらない」。
投打にすきなく2位に9.5ゲーム差をつけ首位を走る巨人。
2年連続のリーグ優勝に向けたマジックナンバー点灯も近くなってきました。
それでも原監督、残る51試合の戦いに慢心はありません。
「本当に浸っているというのはできない世界であると。あしたからまた勝負は横一線からスタートして、きょうのような厳しい戦いになる。この数字というものがあるから巨人に有利に働くとか、そういうことは全くありえない。この会見を最後にまたあしたから同じ精神状態で戦いに挑んでいきたい」。
ソフトバンク 王球団会長がビデオメッセージ
ソフトバンクの王貞治球団会長は、巨人の原辰徳監督が監督としての通算勝利数を1067勝とし、巨人の歴代トップで並んでいた川上哲治さんを抜いたことについてビデオメッセージを贈りました。
その中で王球団会長は「巨人の監督は大変プレッシャーが強く私も経験したが大変な苦労が多かったと思う。3度も巨人の監督を務め、去年は3度目の監督で見事にリーグ優勝し、ことしもダントツでトップを走っている。ぜひことしも日本シリーズで戦いたい。1100勝、1200勝、1300勝を目指して頑張ってほしい。大いに胸を張って野球界をけん引する意識でこれからも頑張ってほしい」と話していました。
巨人の長嶋茂雄終身名誉監督が祝福
巨人の長嶋茂雄終身名誉監督は、原辰徳監督が監督としての通算勝利数を1067勝とし、巨人の歴代トップで並んでいた川上哲治さんを抜いたことについてビデオメッセージを贈り、「原監督、おめでとう」と祝福しました。
NHK公式ホームページ:http://www.nhk.or.jp
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- 2020.09.12 Saturday
- 16:38
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- by 昌裕