韓国で開かれているフィギュアスケートの四大陸選手権で、羽生結弦選手が男子シングル前半のショートプログラムに臨み、すべてのジャンプを成功させるなど、ほぼ完璧な演技で自身が持つ世界最高得点を更新してトップに立ちました。
韓国のソウルで開かれている四大陸選手権はアジア、アメリカ、オセアニア、アフリカの4つの地域の選手が出場する大会です。
羽生選手はこの大会に向けてショートプログラム、フリーともに今シーズンここまで使ってきたプログラムではなく、金メダルを獲得したピョンチャンオリンピックで使用したプログラムに変更しました。
7日行われた前半のショートプログラムにショパンの「バラード第1番」で臨んだ羽生選手は、冒頭の4回転サルコーを流れるような着氷で決めて高い出来栄え点を獲得しました。
続く4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプと基礎点が高くなる演技後半の最後のジャンプ、得意のトリプルアクセルでも出来栄えで高得点を得ました。
さらにステップと3つのスピンすべてで最高評価のレベルフォーを獲得し、表現力などを示す演技構成点でも高い評価を受けるなど、ほぼ完璧な演技を見せました。
羽生選手は111.82と自身が持つ世界最高得点を1年3か月ぶりに更新し、2位に16点近い大差をつけてトップに立ちました。
先月のユースオリンピックで金メダルを獲得した16歳の鍵山優真選手は自己ベストを6点以上更新する91.61で5位、友野一希選手も自己ベストを6点近く更新する88.22で7位でした。
羽生選手「納得できるショートプログラムできた」
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男子シングルでトップに立った羽生結弦選手は、「久しぶりに納得できるショートプログラムができた。いい演技がしたいという思いがすごく強かったのでよかった」とほっとした表情で話していました。
また世界最高得点を更新したことについて、「まだまだ点数を上げられる要素などもあると思う。しっかりいい演技をしていろんな質を高めていきたい」と話し、さらなる高みを見据えていました。
そして、9日のフリーに向けて、「きょうやるべきことはやったと思うので、あすはしっかりと休んで、あさってだけの『SEIMEI』をやれたらいいと思う」と金メダルを獲得したピョンチャンオリンピックのフリーのプログラムを演じることへ意気込みを示しました。
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