大相撲で巧みな技でファンを沸かせ、40歳で現役を引退した十両の安美錦関が名古屋市内で会見し、「すべてやったという思いで今はすっきりしています。悔いは全くありません」と心境を話しました。
17日に現役を引退した安美錦関は、18日午後、名古屋市内で記者会見し「本当にやることをすべてやったという思いで今はすっきりしています。悔いは全くありません」とすがすがしい表情で話しました。
引退を決断した経緯については「2日目の取組で右ひざのけがをし、今までもけがをしたことは何度もあったのですぐに出ることを考えた。しかし、中日を前に出場する決断ができなかった。勝ち越しがなくなった時に、またけがをしたらという今までと違った思いが浮かび、これはもう土俵に立つべきではないと思った」と説明しました。
たび重なるけがを乗り越えてきたことについては「けがと一緒に強くなってここまでやってこられた。ここまで相撲としっかり向き合えるようになったのはけがのおかげで、けがにも感謝している」と、22年にわたる土俵人生を振り返っていました。
伊勢ヶ濱部屋の安美錦は青森県深浦町出身の40歳。巧みな技でファンを沸かせてきましたが、西十両11枚目で臨んだ今場所、右ひざなどのけがのために3日目から休場し、17日に現役引退と年寄「安治川」の襲名が承認されました。
安美錦関は今後、伊勢ヶ濱部屋の部屋付きの親方として後進の指導にあたります。