今回は、やはりまず「自分の行動が大切」と再認識したこちら。
《「向こうが悪いんだ」と言い続けて、何が生まれるのでしょう》
夫・内田裕也さんが、何か問題を起こした時にも注目された希林さんは、つい思ってしまった事だと書かれています。
家族という存在は、一番身近なだけに色々な面で、よろしくない感情が湧き上がってしまうのは仕方なく、私も含めてたくさんの方が「あるよねぇ」と、共感される点だと思います。
しかし、相手の変化を求めてばかりでは何も動かないものですよね。
私も、より自分自身に変化を求められるようにならないと!
本書は、以下の通りの内容となっています。
「楽しむのではなくて、面白がることよ。
面白がらなきゃ、やっていけないもの、この世の中」
女優の樹木希林さんが2018年9月15日に他界されました。
本書は樹木さんが生前に遺した120の言葉を掲載しています。
老い、孤独、病い、仕事、家族、夫婦関係……誰もが人生で直面する
「壁」をどう乗り越えればいいのか――。
きっと樹木さんの言葉がヒントになるはずです。
『NHKスペシャル「"樹木希林"を生きる」』や朝日新聞の連載「語る 人生の贈りもの」 のインタビュー、雑誌、専門誌、フリーペーパーでの発言に至るまで、 多岐にわたるメディアから、心に響く樹木さんのメッセージを厳選しました。
<ありのままの自分>を貫き、最期まで<自然体>で生きた樹木さんの 率直な言葉には、彼女の人となり、そして人生哲学が詰まっています。
生前、親交があった養老孟司さんからご寄稿もいただきました。
「自然体とはこういうことかと思った」
「男でいえば、将の器がある。身体は小さいし、声だってとくに大きいわけではない。印象的な女性でした」
また、樹木さんの若かりし頃の秘蔵写真や、 懐かしのドラマの貴重カットなども多数掲載しています。
▼――本書に収録した<言葉>より
◯ときめくことは大切。
自分が素敵になれば、
それに見合った出会いも訪れるものです。
◯どうぞ、物事を面白く受け取って
愉快に生きて。
あんまり頑張らないで、
でもへこたれないで。
◯一人でいても二人でいても、
十人でいたって寂しいものは寂しい。
そういうもんだと思っている。
◯嫌な話になったとしても、
顔だけは笑うようにしているのよ。
◯本物だからって
世の中に広まるわけじゃないのよ。
偽物のほうが広まりやすいのよ。
◯籍を入れた以上、引き受けていくしかない。
夫の中には今も、純粋なもののひとかけらがみえるから。
◯がんがなかったら、私自身がつまらなく生きて、つまらなく死んでいったでしょう。
そこそこの人生で終わった。
◯病気になったことでメリットもあるんですよ。
賞を取っても、ねたまれない。少々口が滑っても、おとがめなし。
ケンカをする体力がなくなって、随分腰が低くなったし。
▼――章立て
第一章 生――人生と幸福について
第二章 病――がんと病いについて
第三章 老――老いと成熟について
第四章 人――人間と世間について
第五章 絆――夫婦について
第六章 家――家族と子育てについて
第七章 務――仕事と責任について
第八章 死――生と死について
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