フィギュアスケートのグランプリシリーズロシア大会は16日、前半のショートプログラムが行われ、羽生結弦選手が前回大会で自身が記録した今シーズンの世界最高得点を更新する110.53をマークしてトップに立ちました。
オリンピック2連覇の羽生選手は16日、今シーズンの自身のグランプリシリーズ2戦目となるロシア大会、前半のショートプログラムの演技に臨みました。
羽生選手は冒頭の4回転サルコーをほぼ完璧に決めて勢いに乗り、続く得意のトリプルアクセルと得点が1.1倍になる後半の4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプもスムーズに着氷しました。
羽生選手は、スピンとステップでも最高評価のレベル4を獲得し、前回のフィンランド大会のショートプログラムで自身が記録した今シーズンの世界最高得点をおよそ4点上回る110.53をマークして、2位に20点以上の差をつけてトップに立ちました。
カナダ大会で9位だった20歳の友野一希選手は、ジャンプで着氷が乱れ、82.26で4位でした。
後半のフリーの演技は、17日に行われます。
「ノーミスと胸を張って言うことができる」
羽生結弦選手は、ショートプログラムで前回のフィンランド大会で記録した今シーズン世界最高得点を更新したことについて「今大会では、フィンランド大会と同等の記録が出れば満足かなと思っていたので、頑張れたのかなと思う。後半のトーループのジャンプの着氷がぐらついたが、きょうの演技だったら自分でもノーミスと胸を張って言うことができる」と笑顔で話していました。
また、フィンランド大会から10日ほどの間隔での大会だったことについて「思ったより時間がなかったが、休むところは思い切り休み、練習するところはしっかり練習して、自分でコントロールしてコンディションを整えることができた」と話しました。
また、後半のフリーのプログラムがロシアのオリンピック金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコさんが使用した曲を使っていることを踏まえ「ロシアはシニアになって4回目だが、今シーズンのプログラムはロシアにゆかりがあるものだし、自分のスケートのルーツでもある。あすもファンに喜んでもらえる演技ができるよう、調整したい」と意気込んでいました。
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