ことし話題になった言葉に贈られる「新語・流行語大賞」の候補が7日に発表され、「#MeToo」や「そだねー」、それに「君たちはどう生きるか」など30の言葉がノミネートされました。
「新語・流行語大賞」は、1年の間に話題になった出来事や発言、流行などの中から世相を表現した言葉を選ぶ賞で、7日、ことしの候補として30の言葉が発表されました。
社会現象や時事問題に関連した言葉としては、
▽前の車に接近したり急な割り込みをしたりする「あおり運転」、
▽加計学園の獣医学部新設をめぐって総理大臣官邸でのやり取りを記したとする愛媛県の文書に記載されていた「首相案件」、
▽山口県周防大島町で行方不明になった男児を発見した尾畠春夫さんを称した「スーパーボランティア」、
▽セクハラに遭った被害者たちが告発する際に使った「#MeToo」などが選ばれました。
また、ことし起きた災害などに関連して、
▽夏の猛暑を指した「災害級の暑さ」や、
▽台風の接近に伴って列車の運転を順次取りやめた「計画運休」、
▽9月に北海道で起きた地震による大規模な停電「ブラックアウト」が選ばれています。
スポーツでは、
▽サッカーワールドカップロシア大会での大迫勇也選手の活躍をたたえた「(大迫)半端ないって」、
▽夏の全国高校野球で準優勝した金足農業の快進撃を表した「金足農旋風」、
▽大リーグに移籍したあとも投打の二刀流で活躍する大谷翔平選手の「翔タイム」、
▽ピョンチャンオリンピックで銅メダルを獲得したカーリング女子に関連した「そだねー」と「もぐもぐタイム」などが選ばれました。
一方で、スポーツ界でのパワハラや不正疑惑に関連して、「悪質タックル」や「奈良判定」も選ばれています。
文化・芸能の分野からは、
▽異例の大ヒットとなっている映画「カメラを止めるな!」を略した「カメ止め」、
▽漫画版の発行部数が200万部を超えるベストセラーとなった「君たちはどう生きるか」、
▽ダンスボーカルグループ「DA PUMP」のニューシングルにちなんだ「ダサかっこいい/U.S.A.」、
▽NHKの番組に登場する「チコちゃん」の決めぜりふ「ボーっと生きてんじゃねえよ!」などが選ばれました。
ことしの傾向について、選考委員会は「ことしの注目は、アマチュアスポーツ界からパワハラ問題のニュースが連続したことである。その一方で、国際舞台で活躍する日本選手たちに関する用語が目立った」などと分析しています。
「新語・流行語大賞」は、来月3日に大賞とトップ10が発表されます。
ことしの「新語・流行語大賞」にノミネートされたのは、次の30の言葉です。(50音順)
▽あおり運転、▽悪質タックル、▽eスポーツ、▽(大迫)半端ないって、▽おっさんずラブ、▽GAFA(ガーファ)、▽仮想通貨/ダークウェブ、▽金足農旋風、▽カメ止め、▽君たちはどう生きるか、▽筋肉は裏切らない、▽グレイヘア、▽計画運休、▽高プロ(高度プロフェッショナル制度)、▽ご飯論法、▽災害級の暑さ、▽時短ハラスメント(ジタハラ)、▽首相案件、▽翔タイム、▽スーパーボランティア、▽そだねー、▽ダサかっこいい/U.S.A.、▽TikTok、▽なおみ節、▽奈良判定、▽ひょっこりはん、▽ブラックアウト、▽ボーっと生きてんじゃねえよ!、▽#MeToo、▽もぐもぐタイム
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