本書は、ご存知の方も多いと思いますが、以下の通りの内容が書かれているコミックエッセイです。
カラテカ矢部さんが描いた“大家さん"が、大人の女性に好かれた理由
顔を見たらわかるかもしれないが、「お笑いコンビ・カラテカの矢部太郎さん」と紹介されても、おそらくはあまりピンと来ないだろう。そんな微妙な立ち位置の芸人である「僕」と、ひとつ屋根の下で同居する87歳の老婦人「大家さん」との交流を描いたコミックエッセイが大ヒット中です。
何かと「僕」に声をかけ、お茶や食事に誘い、世話を焼く「大家さん」。一方の「僕」も、「大家さん」の思い出話に耳を傾け、困った時には手を差し伸べる。
複数の番組で取り上げれていたので、すごく興味深くて、読むことを楽しみにしておりました。
そして、昨日母が書店で本作と出会い、我が家へやってきました!
全体を通して、爆笑する事はありませんでした。
それには報道によって、伝えられていたところが一番のツボだったからだと思います。その状況で、1ページを観て、温かさに包まれた瞬間に心を掴まれました!
最も印象に残ったのは、矢部さんと大家さんが2020年東京オリンピック・パラリンピック開催決定のニュースを観た場面。
「私は生きられてないわね」という大家さんに対して、「そんなことないですよ」と、励ましていた矢部さん。だけど先日、本当に大家さんは亡くなられたそうですね。この現実と重ね合わせた私は、なんとも言えない感情になってしまいました。
本書が、ヒットしたのは言葉では表現しきれない癒し効果が原点だったのではと考えています。
そして、再度TOP10入りをしたのは大家さんへの追悼でないかと思うのですが、いかがでしょうか?
お読みになられた方は、どれほどいらっしゃいますか?