大型の台風25号は、九州北部と山口県の一部を暴風域に巻き込みながら北上していて、6日昼すぎにかけて九州北部に接近し、猛烈な風が吹くおそれがあります。台風はその後、日本海へ進み、7日、日曜日には、北日本で雨や風が強まるおそれがあり、気象庁は暴風や高波などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、大型の台風25号は、午前10時には長崎県対馬市の北西120キロの海上を、1時間に40キロの速さで北北東へ進んでいるとみられます。
大型の台風25号は、午前10時には長崎県対馬市の北西120キロ付近を、1時間に40キロの速さで北東へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心の東側260キロ以内と西側190キロ以内では、風速25メートル以上の暴風が吹いています。
この時間、九州北部と山口県の一部が台風の暴風域に入っています。
九州北部などで風が強まっていて、長崎県対馬市厳原では午前8時半ごろに39.5m、福岡市では午前9時前に30.2メートルの最大瞬間風速を観測しました。
西日本の太平洋側では台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で大気の状態が不安定になっていて、午前9時半までの1時間には、奈良県十津川村風屋で25ミリの強い雨を観測しました。
台風は、6日昼すぎにかけて九州北部に接近したあと、日本海へ進んで、7日の未明には温帯低気圧に変わる見込みですが、その後も暴風を伴って北日本に近づく見込みです。
7日にかけての最大風速は、
▽九州北部で30mと猛烈な風が予想されているほか、
▽中国地方と北陸、東北、北海道で25m、
▽九州南部と近畿、四国で23mと予想され、
最大瞬間風速は、
▽九州北部で45m、
▽中国地方と北陸、東北、北海道、九州南部、近畿、四国で35mに達する見込みです。
海上は、猛烈なしけや大しけとなり、
7日にかけての波の高さは
▽九州北部で9m、
▽九州南部と北陸で8m、
▽鹿児島県の奄美地方と中国地方、東北で7m、
▽四国と近畿、北海道で5mと予想されています。
また、西日本の太平洋側と九州北部では6日、局地的に雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、北日本でも7日は、1時間に30ミリ以上の激しい雨が降るおそれがあります。
7日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽四国で200ミリ、
▽九州北部で120ミリ、
▽九州南部と北海道で80ミリと予想され、
その後、8日の朝までの24時間には
北海道で100ミリから150ミリの雨が降る見込みです。
また、台風の接近に伴って東北では潮位が高くなる見込みで、高潮が発生し、堤防を越えて浸水の被害が出るおそれがあります。
気象庁は、暴風や高波、高潮のほか、大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するとともに、落雷、竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。
また、北海道では5日、震度5弱の揺れの地震が発生し、気象庁は揺れが強かった地域では少ない雨でも土砂災害などの被害が起きるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。
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