大型で強い台風25号は沖縄の北の海上を北上しています。6日には強い勢力のまま西日本に接近する見込みで、九州北部で猛烈な風が吹くなど、今後、西日本や北日本でも大荒れとなるおそれがあり、気象庁は早めに備えを進めるよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、大型で強い台風25号は午前10時には沖縄県の久米島の北北西、230キロの海上を1時間に25キロの速さで北へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35m、最大瞬間風速は50mで、中心から半径190キロ以内では風速25m以上の暴風が吹いています。
沖縄地方や鹿児島県の奄美地方ではところによって非常に強い風が吹いています。
沖縄地方では5日昼ごろにかけて海上を中心に猛烈な風が吹く見込みで、台風の北上に伴って九州でも風が強まり、6日は九州北部で猛烈な風が吹くおそれがあります。
6日にかけての最大風速は
▽沖縄地方と九州北部で30m、
▽中国地方で25m、
▽九州南部、奄美地方、四国、近畿で23m、
▽北陸で20m
と予想され、
最大瞬間風速は
▽沖縄地方と九州北部で45m、
▽九州南部、中国地方、四国、近畿などで35m
に達する見込みです。
海上は猛烈なしけや大しけとなり、6日にかけての波の高さは
▽沖縄地方と九州北部で9m、
▽九州南部と奄美地方で8メm、
中国地方で7m
などと予想されています。
西日本に伸びる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州や四国では5日、局地的に雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
6日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽九州南部で250ミリ、
▽九州北部と四国で200ミリ、
▽東海で150ミリ、
▽沖縄地方で100ミリ
と予想され、
その後、7日朝までの24時間には、
▽四国で100ミリから200ミリ、
▽九州北部で100ミリから150ミリ、
の雨が降る見込みです。
気象庁は、暴風や高波、高潮のほか、大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するよう呼びかけています。
台風は今後、進路を北東に変え、6日午前には強い勢力のまま西日本に接近し、7日の日曜日は暴風域を伴って北日本に進む見通しで、各地で雨や風が強まって大荒れとなるおそれがあります。
気象庁は今後の台風の進路や気象情報に注意し、早めに備えを進めるよう呼びかけています。
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