活発な前線の影響で、西日本や東日本に発達した雨雲がかかり続け、高知県で断続的に猛烈な雨が降っているほか、九州から関東甲信にかけての各地で記録的な大雨となり、氾濫が発生した川や土砂災害の危険性が高まっている地域があります。西日本と東日本では、7日にかけて猛烈な雨が断続的に降るおそれがあり、気象庁は川の氾濫や土砂災害などに厳重に警戒し、自治体からの情報をもとに避難したり、外に出ることが難しい場合には無理に避難せず、建物の2階以上に上がったりするなどできるだけ安全を確保するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、本州付近に停滞する梅雨前線の活動が活発になっているため大気の状態が非常に不安定になり九州北部から関東甲信にかけての広い範囲で発達した雨雲がかかり続けています。
午前8時15分ごろまでの1時間に、高知県香美市の繁藤で89ミリの猛烈な雨を観測しました。
また、午前9時までの1時間に佐賀県伊万里市で50.5ミリの非常に激しい雨を観測したほか大阪・豊中市で35.5ミリの激しい雨が降りました。
午前9時までの48時間に降った雨の量は高知県の馬路村魚梁瀬で903.5ミリ香美市物部で645.5ミリに達しています。
これまでの雨で各地で川が増水し、高知県香美市を流れる物部川では6日朝、氾濫が発生しました。
午前9時現在、北海道や和歌山県、兵庫県、山口県、高知県、福岡県、佐賀県では、氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。
また、土砂災害の危険性が非常に高まり、自治体が避難勧告などを出す目安とされる「土砂災害警戒情報」が各地に発表されています。
発表されている地域があるのは、長野県、福井県、静岡県、岐阜県、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県、岡山県、山口県、香川県、愛媛県、徳島県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、それに沖縄県です。
今後の大雨の見通しです。
前線の活動が活発な状態が続き、西日本や東日本では、7日にかけて雷を伴って1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあります。
さらに、本州付近に前線が停滞するため、8日の日曜日ごろにかけて、猛烈な雨が断続的に降って広い範囲で記録的な大雨になるおそれがあります。
7日の朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、四国で400ミリ、長野県と東海、九州北部で300ミリ、近畿と中国地方、九州南部で250ミリ、北陸で200ミリなどと予想されています。
さらに、7日の朝から8日の朝までの24時間にはいずれも多いところで、長野県と東海、近畿、四国で200ミリから300ミリ、北陸と九州で100ミリから200ミリ、中国地方で100ミリから150ミリの雨が降る見込みです。
気象庁は、川の氾濫や土砂災害低い土地の浸水に厳重に警戒し、自治体からの情報をもとに避難するなどできるだけ安全を確保するよう呼びかけています。
また、周囲の状況をよく確認し、外に出ることが難しい場合には無理に避難せず、建物の2階以上に上がったり、崩れるおそれがある斜面から離れた部屋に移ったりして少しでも安全性を高める行動が必要です。
土砂災害警戒情報
これまでの雨で土砂災害の危険性が非常に高まり、自治体が避難勧告などを出す目安とされる「土砂災害警戒情報」が各地に発表されています。
発表されている地域があるのは、神奈川県と長野県、福井県、静岡県、岐阜県、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県、岡山県、山口県、香川県、愛媛県、徳島県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、それに沖縄県です。
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