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病院・医療福祉

「小竹向原駅最寄りの病院にて」

脳外科を受診し、以下について話題となりました。


・現在書いているもの

・恩師・ニッタンとの再会ランチ

・ニッタンから頂いた本について

・松田祐樹さんのペーパークラフトカレンダーに、添えさせてもらったコメント


など、今年1年を少し振り返りつつ楽しく話せました(^-^)
  • 2017.12.05 Tuesday
  • 16:30

病院・医療福祉

《拡散希望・ご意見ご感想をお寄せください》「児童虐待冤罪のブログ」

こちらは、2017年10月10日にブログ・LINE・Facebookにてご紹介させて頂いた、藤原一枝 医師がお書きになった「疑われている育児 」の続編です。

「なぜ、こんなにもつらい事態になってしまうのか」…表現するのも難しいです。複雑な心境の中、必死な思いで話しても、信用してもらえないとより心労が増える一方です。藤原 医師の言葉を借りて「本当に虐待が存在したのでしょうか?」という点から、丁寧な対応をしていただける事を、強く望んでいます。

前回と同様に、藤原医師ご自身がこの記事の拡散を希望されています。難しいテーマではございますが、皆様にもご協力頂ければと思います。また、ご意見・ご感想などもお待ちしております。以下は、原文のままです。





「岩崎書店のブログようこそ! ここは子どもと本のメディアです 2017-11-28」


今、この日本で虐待の容疑がかからないようにするには 〜人の子どもを抱っこしたばかりに、虐待の容疑をかけられることもある!
前回の、脳外科医の藤原一枝先生による「虐待の容疑者特定のプロセスの理不尽さ」についてのブログには、藤原先生のところに医師をはじめ、関係者や親御さんから「これは大変だ」という声がたくさん届いたそうです。





この虐待の犯人探しの実際を知れば、怒りとともに、自分はこのワナにはまらないようにしよう、と思うはずです。

今回は自分の子どもでなく、他人の子どもを抱いたばかりに虐待の容疑をかけられたお話を藤原先生におまとめいただきました。

人の子どもは安易に触れない! なんだか世知辛い思いがしてきます。

藤原一枝

藤原QOL研究所 代表

元・東京都都立墨東病院脳神経外科医長

愛媛県松山市生まれ。岡山大学医学部卒業後、日赤中央病院(現・日赤医療センター)小児科・国立小児病院(現・成育医療センター)小児神経科を経て、1974年から東京都立墨東病院脳神経外科勤務。1999年藤原QOL研究所設立。2012年からの中学1,2年の武道必修化に対し、青少年の柔道事故死の中に脳振盪軽視があることを分析し、警告を発した。国際的なスポーツ脳振盪評価ツール(SCAT)を翻訳し、公開している。

出版物は「まほう夏」「雪のかえりみち」(共に岩崎書店)など児童書のほかに「おしゃべりな診察室」「医者も驚く病気の話」「堺O-157 カイワレはこうして犯人にされた!」など。






日本の古い認識にご用心

私は小児神経外科医として、子どもたちの頭部外傷を診ています。

前回のブログでは、10カ月の乳児が転んで硬膜下出血と眼底出血が発見されただけで小児科で「揺さぶられっ子症候群(SBS)」と診断され、児童相談所(児相)から虐待が疑われ、親子が引き離され苦しんだ話を取り上げました。もちろん、揺さぶった事実などありません。

事故なのに、どうして、こんなことが起きてしまうのでしょうか。

朝日・毎日新聞の報道によると、9月24日から5日間、最高検察庁と法務省が検事を対象に、「虐待を見抜くための研修会」を開いたということでした。

この記事からは、虐待が増えている、官庁は率先して取り組んでいるという印象を与えられます。
本当でしょうか?

朝日新聞では、「児童虐待は、親などの加害者が暴行を『転んでぶつけた』などと否認したり、家庭内のため、子ども以外の目撃者がいなかったり、といった捜査の難しさがある」と紹介されています。

そのあとに続く文章で、教育担当の小児科医は「乳幼児の転倒などで頭蓋内に重大な傷を負うことはまれで、重い外傷があれば、大人による暴行を考えるべきだと検事に説明したい」と言っているとあります。

しかし、現場の小児脳神経外科医は「乳幼児は、転倒などで頭蓋内に重い外傷を負うことはまれではない」ということを経験から実感しています。

あらためて言い換えると、「虐待事件は養育者の状況説明の信頼性が大事」なのです。子どもが傷をおったときの症状について、養育者が医師に受け入れられる説明をすることができなければ、「信用できないと判断される」のです。検事や警察官、児童相談所の職員、一般の医療関係者などを教育する医師の受容範囲が狭かったり、認識がまちがっていたら、教育される側はそのまま信じて、現場で対応していきます。

実は、この領域には、もう一つ問題があります。
SBSに伴うことが多い「硬膜下出血、眼底出血、脳症(脳障害)」を「三症状」とし、欧米では、「この三症状があれば即SBSである」という単純な診断が、1970年代後半から横行しました。

この三症状がありさえすれば、容赦なく虐待のレッテルが貼られたのです。



米国では養育者の冤罪が多発

1990年代から米国の小児科学会を中心としたグループが、虐待防止の一大キャンペーンを行った結果、揺さぶりや虐待の事実の証明もされないままに、三症状があるだけで、まさに魔女狩りのように、養育者を加害者扱いした冤罪が多発しました。

20年を経て、2010年にニューヨークタイムスは「1990年代以降、三症状だけで冤罪になった人がたくさんいる。慎重な判断が必要」という法曹界からの意見を掲載しています。

最近の欧米は、虐待の有無については、医師や警察だけでなく、ほかのジャンルの専門家の視点からも精密な検討が行われるようになってきています。

そして、「SBSは仮説であること」、「二症状(硬膜下出血、眼底出血)や三症状があってもSBSではない病気もある」ことが理解されて、SBSかどうかの確認には、「揺さぶった証明(自白や目撃)があるかないか」という原点に立ち戻りました。

このように、世界は虐待の診断に慎重な段階に進んでいるのに、日本では未だ「二症状・三症状があればSBSだから、児相に通告を」という縛りで、現場が支配されています。

なんという時代遅れ、なんという人権無視の処分でしょうか!



スウェーデンの事件―-父親が加害者?

ここで国際的にSBS裁判に変化をもたらしていくような象徴的な研究や判決が出たスウェーデンの例をご紹介します*。

訴状は「2009年5月14日自宅で、生後2カ月の双子の長男に、揺さぶりなどで頭部に暴力を加え、硬膜下出血と眼底出血のあるSBSを起こさせた」というものです。

父親は「故意・不注意で傷害は与えておらず、緊急事態に対応する行為(蘇生処置としては揺さぶった)をしただけで、犯罪行為は行なっていない」と応じています。

この双子は帝王切開で2009年2月25日に出まれ、出生の数週間後、弟がRSウィルスに感染し、この長男も感染。2人は3月18日から14日間入院しました。(著者注:RSウイルスは乳幼児に重い肺炎を起こすだけでなく、脳症も起こすウイルスです)

5月14日、長男は2日連続で「激しい嘔吐」を繰り返したので、小児医療センターを受診。18時ごろ、父親といっしょに自宅の洗面室にいた長男が叫び続けた後、急に静かになり、母親が入室したときには、生気がなく、呼吸も乱れていました。

そして、救急搬送された病院で、三症状が見つかり、SBSと通告されたというわけです。

父親は法廷で「長男は急に激しく叫びだしたのち、静かになり、意識を失い、手足をダラッとさせ、白目をむいたので、私はパニックになって、長男を揺さぶり、意識を戻そうとした」と主張します。

裁判の争点は、「父親が長男を揺さぶったり、そのほかの暴力を頭部に加えることによって傷害したのかどうか」になりました。



裁判は最高裁まで

父親が長男への虐待で訴えられたのが2009年。3年後の控訴審でも三症状があるという理由で有罪になりました。

ところが2014年の最高裁では一点逆転無罪になったのです。判決をドラマチックに変えたのは、科学的な思考と分析でした。 

その背景には、スウェーデン医療技術表価及び医療福祉評価局(SBU)が組織をあげて、『どのような科学的な証拠が、暴力的なゆさぶりの証拠として有用であるか』を明らかにするために、世界中の文献を検索し分析する大プロジェクトを立ち上げました。

その分析結果から、「三症状の存在だけで、暴力的ゆさぶりを立証するものと言うことはできない」「いつ、何によって長男の具合が悪くなったのか、わからない」と検察側の証人の医師が述べ、弁護側証人の意見に同意しています。

弁護側の医師(放射線医学の教授・元スウェーデン医療技術評価及び医療福祉評価局[SBU]の科学諮問委員会の委員長)は、「『三症状が、暴力的なゆさぶりの強力な証拠である』という主張は、医学的な証拠が比較的薄かったにもかかわらず、数十年間、医学的な真実のように扱われ、証拠として採用されてきた。しかし、精査してみると、暴力的ゆさぶりの診断についての確立した診断基準は、現在存在していない」とハッキリと結論を述べました。



最高裁の判決の根拠とは

最高裁は、以下の4点を判決の根拠にしました。
洗面室で、何が起きたのかを明らかにする証拠がない。
父親が再現したビデオ録画では、その揺さぶりは比較的慎重なものであり、暴力的な揺さぶりとは全く異なる(米国小児科学会は、「暴力的な揺さぶりとは、見かけた人が即座に子どもがとても危険な方法で扱われていることに気付くに違いない」と定義している)。

収集された事実からは、長男の障害が父親による暴力的な揺さぶりなどによって生じたと決めつけられない。
他方で、長男がもともとRSウィルスにかかっていたことや、古い硬膜下血腫のなごりがあったことなどから、長男の症状について外傷以外の説明ができるかもしれない。

そして、2014年11月2日の最高裁の判決は、「父親が長男の障害の原因を与えたとすることはできないので、父親は無罪である」となりました。

理路整然、しごく納得できますよね。
突発事件が発生した時に、一緒にいたのは父親だけですが、だからと言って「彼が犯人」と断定するのは早計だというわけです。「子どもの状態が悪かったので、救命のために揺さぶった行為はある」が、「揺さぶりによって、症状が起きたわけではないと推測できる」というわけです。



翻って、日本の今
他人の子どもを抱いたタイミングが悪ければ被告人に!

さて、日本はどうでしょうか。
・三症状がある
・その場にいたのはあなただけ
・事件が起きたのは症状の出る直前
この論理だけで、未だに裁かれています。

私が傍聴に通った東京地裁の事件です。
2013年8月4日、母子家庭の2ヵ月半の乳児がスーパーマーケットで痙攣を起こし、三症状が確認され、SBSの診断が出ました。

妊娠中からこの母親の面倒を何かと見てきた知人の大家族11人と一緒に買い物中のできごとでした。

このとき、最後に子どもを抱いていた人が、5ヵ月後に逮捕されます。
罪状を認めないため、保釈請求にもかかわらず196日も身柄を拘束されます。

そして、2014年4月17日冒頭陳述、10回目の11月26日判決言い渡されます。

「有罪。懲役3年執行猶予5年」!

なんとスウェーデンの最高裁判決で無罪が出た同じ年の同じ11月です!

私にはさまざまな疑問が湧き、怒りもありました。
一貫して、犯行の自白はありません。
被告人とその家族はこう言います。

「買い物に出る前から子どもは元気がなく、病院受診を進めたほどである」「嘔吐した」「ミルクを飲みたがらなかった」などと陳述しましたが、裁判官は「家族の発言は信用できない」と退けました。

その一方で、「子どもを抱いた被告人を、一瞬だけ見かけた人物」が検察側から出てきて、人形を使って揺さぶりを再現しましたが、危険を感じるような仕草ではありませんでした。

しかし、1審の裁判官は、「目撃者は第三者だから信用できる(確かに揺さぶった事実がある)」として、あのような判決を出したのです。

これが、2014年の日本のSBS裁判の現実でした。
2015年の控訴審も検察側の証人の脳神経外科医が「“検察によく協力している自分”が言うのだから、彼が犯人です」と言い、科学的な証拠は示さないまま、有罪が確定しています。



犯人探しはだれのため?

SBSの三症状があったばかりに、すっかりSBS裁判に仕立て上げられてしまった、この事件。
検察のストーリーはこうです。
「SBSだと医者が言っている。自白がないなら、目撃者捜し(仕立て)をすべし」

なにがなんでも犯人を仕立て上げよう、という無駄な努力としか思えません。

そして、こうして罪のない人が犯人にとなっていくのです。
このケースで犯人捜しは必要だったのでしょうか?
本当に虐待が存在したのでしょうか?

採用されなかった家族の発言を組み合わせると、「もともと具合の悪かった子どもが、スーパーマーケットで痙攣を起こし、三症状があっただけ。自白などない。SBS以外の病気もあり得る」となります。それで具合が悪くなったのです、それでいいではありませんか。

この犯人捜しは、子どもの母親と被告人の家族の間に修復できない亀裂を生み出しました。
今、4歳の児童は歩き、しゃべり、実父・実母と暮らしていると聞くと、この事件の最大の不幸は、冤罪の被告人とその家族にあると思います。

日本の裁判の仕組みだけでなく、一部の医師への不信が煽られたのは本当に残念です。

これを読んだあなたは、この轍を踏まないようにご用心ください。

付記
2017年10月25日NPO「SBS検証プロジェクト」が、笹倉香奈・甲南大教授(刑事法)や秋田真志・弁護士などのメンバーで発足し、「虐待は許されないが、無実の親らが不十分な根拠で処罰されることは防ぎたい」と冤罪救済の活動を開始しました。http://shakenbaby-review.com/index.html

*2014年のスウェーデン最高裁判所の判決文については、スウェーデン語の英訳版を、秋田真志・弁護士(しんゆう法律事務所)と笹倉香奈・法学部教授(甲南大学)が邦訳され、2017年10月に公開されたものを、2016年10月のスウェーデン医療技術評価及び医療福祉評価局(SBU)の調査報告書は笹倉香奈先生の邦訳を参考にさせていただきました。お二人に敬意を表します。

「岩崎書店のブログ」

  • 2017.11.29 Wednesday
  • 11:40

病院・医療福祉

ロボットが手話読み取り音声に 技術公開

私がこのニュースをしっかり観たのは今日放送された「週間手話ニュース」です。9日にlivedoorの記事を掲載しました。改めて、よりこの情報が広まって欲しいと思い、NHKの記事を紹介させていただきます。 以下は、原文のままです。


2足歩行型のロボットが、手話を読み取って音声に変換するなどして、耳の不自由な人との会話を支援する技術の開発が進められていて、8日、デモンストレーションが公開されました。
この技術は、電機メーカーのシャープが、去年発売した電話の機能を持つ2足歩行型ロボットの新たな機能として、NTTデータと共同で開発を進めています。

ロボットの額の位置にあるカメラに向かって手話をするとAI=人工知能が解析し、音声に変換して読み上げます。またロボットに向かって言葉を発すると文字に変換して、背中にある液晶ディスプレーに表示します。
この2つの機能を組み合わせることで、手話ができなくても耳の不自由な人と円滑に会話ができる仕組みです。

今後は手話を単語のレベルでなく、文章に翻訳する技術の開発を進め、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年までの実用化を目指すということです。

NTTデータの谷中一勝部長は「公共の場など多くの場面で、コミュニケーションの道具として使われるようにしたい」と話しています。




NHK公式ホームページ:http://www.nhk.or.jp

NHK 公式Twitter:@nhk_news
  • 2017.11.11 Saturday
  • 12:37

病院・医療福祉

「小竹向原駅最寄りの病院にて」

脳外科を受診し、以下の内容などが話題となりました。

・前回からの体調変化

・プレゼントして頂いた書籍のお礼

・先月8日に、約10年ぶりに友人と「とんでん」にて再会し、楽しく過ごしたこと



・松田祐樹さんのペーパークラフトカレンダーに添えさせてもらったコメントについて

などでした。


「体調変化」と書いたのは、いつもなら「それなりでした」程度で終わるのですが、いつも以上に「ポンコツなりたて」だったためです。

5日の朝に、右腕の不随意運動などが数十分起きたため、母の出勤時間を遅らせてもらったこと。用意してくれたおにぎりすら持つのも不可能で、飲み物を注ぐことも出来なかったので、久しぶりに父に介助してもらったことなどを伝えました。
さらに「いつも大きな不随意運動が起きる直前には、頭の中で竜巻が発生します。」と話しました。

すると、電子カルテに「頭蓋内竜巻」とズバリ書かれた事に驚いた私は、「えっ? そのまま書いて大丈夫なんですか?他の症状名にしなくていいんですか?」と聴くと、「他にピッタリな表現はないでしょ?無理に症状名に当てはめなくても良いんだよ。」

この他は、「熱は?、今日は元気なんでしょ? 女子会楽しみだね。」という程度で症状についての話は終わり、特別なチェックなどはなく話ながら動作の観察されていたようです。

書籍を頂いたお礼に自家製の食品をお渡しして、また新しい1冊をプレゼントしてもらい、終わりました(^-^)

  • 2017.11.07 Tuesday
  • 16:30

病院・医療福祉

「へッドホンを外せない子どもたち」

ご本人達にとっては、切実な事なのに…誤解されてしまう現状はつらいですね。私は19歳の夏から聴覚異常を感じ、その後完全失聴なりました。さらに、さかのぼるとエレベーターでの事故をきっかけに高校時代の一時期、聴覚過敏になり、先生方に配慮要請をして頂くほど、ひどかった経験があります。だからこそ、より一層、少しでも理解されることを願っています。以下は原文のままです。

電車の中にヘッドホンをつけている幼い男の子と母親がいました。周りの人が「ヘッドホンで音楽聴かせるなんて!会話しなさい」と母親に言いました。しかし男の子は音楽を聴いていませんでした。逆に音が聞こえると耐えられなくなることがあるためできるだけ音を断っていたのです。男の子はまだ知る人の少ない、だから誤解されることの多い「聴覚過敏」でした。(ネットワーク報道部記者 大窪奈緒子)
うちの子もそう…うちの子もそう…
インターネットのツイッター。あるつぶやきが話題になりました。幼い男の子の母親からの投稿。

「電車で“小さい子にヘッドホンで音楽聴かせて!会話しなさい”と勘違いされた」
「騒音や嫌な音を和らげるだけ。音を完璧に遮断しているわけではないのに」
「息子は“聴覚過敏”。音の大小関係なく生理的に無理な音がある」
「理解広まって」

ツイッターによると男の子は自閉症スペクトラム障害。発達障害の一つです。他人の感情を理解したりコミュニケーションを取ったりするのが苦手という特徴があります。こうした自閉症の人に音に敏感な「聴覚過敏」の症状が出ることが多いのです。

「うちの子も聴覚過敏。特にダメなのが大勢の人が集まるガヤガヤした所の音」
「うちも自閉症で、聞くとパニックになる音がいくつかある」

投稿されてすぐに当事者たちの声が次々と寄せられました。
ヘッドホンではなかった
この男の子がつけていたもの、実はヘッドホンではありませんでした。

同じような形をした“イヤーマフ”と呼ばれる商品。
ヘッドホンではなかった
両耳を覆うカップに音を吸収する素材が入っていて、密閉して聴覚を保護します。ジェット機の音や、カーレースの際の音などを和らげようと、現場で働く人たちの耳を守るためなどに作られた商品でした。

イヤーマフを国内外で販売している「スリーエムジャパン」の担当者に話を聞くと、ワイヤレスヘッドホンの普及で見分けがつきにくくなっているそうです。そして最近、本やインターネットで聴覚過敏の対策グッズとして紹介されることが増え、利用の幅が広がっているということでした。
痛みや吐き気も
聴覚過敏の人は音に敏感過ぎるため、ふだんの生活の中で音に苦しみます。

「一般には苦にならない音が耐えられないほど大きく感じてしまう」
「意識しないと聞き取れないような雑音や話し声なども聞き取ってしまう」
「そうした症状によってひどい時には痛みや吐き気をもよおす」

聴覚障害学が専門で聴覚過敏に詳しい横浜国立大学の中川辰雄教授に聞くと、明確な治療法は確立されてなく、予測される患者数もわからないそうです。
痛みや吐き気も
ただ調査をすると、耳の構造自体には問題がないものの、やはり自閉症など発達障害の子どもに症状を訴えるケースが目立ちました。

調査したのは7年前。ある特別支援学校でおよそ80の家庭を調べたところ、小学部の子どものおよそ半数に聴覚過敏の症状がありました。

ところが、中学部になると20%弱、高等部ではさらに下がって17%ほど。学年があがるにつれ、症状が消えていく傾向がうかがえました。

また、苦手な音はトイレのハンドドライヤー・掃除機・赤ちゃんの泣き声・救急車のサイレン・館内放送などさまざまでした。

中川教授は「聴覚過敏は、子どもの成長に伴って音を聞くという経験を繰り返し、どういう時に苦手な音が鳴るのかなどを一つ一つ学習することで症状がなくなったりするのではないか。安易にイヤーマフを使い学習の機会が奪われてしまわないよう大人が注意することが必要だ」と指摘しています。

その一方で「聴覚過敏が治らない子どもや、悪化してしまう子どもも一定数いる。イヤーマフをつけることで嫌な音が緩和され安心感が得られ、外に出られるようになるというメリットもある。状況に合わせて使ってほしい」とも話していました。
音に支配されて
聴覚過敏のつらさを教えてくれた人がいました。自閉症で聴覚過敏のある、16歳の大貫智哉くんです。
音に支配されて
イヤーマフと録音機能のついたデジタルオーディオを常に持ち歩いています。智哉くんは言葉を発したり、気持ちを伝えたりすることが得意ではなく、母親の敦子さんが、智哉くんが幼い頃からの経験を話してくれました。

智哉くんは幼い頃から音に敏感で、歩き始めるようになっても音を怖がって外を歩きたがらなかったそうです。そして大きな音が怖いのに加え、たくさんの人がいる場所では、話し声や空調の音、物がぶつかる音など一般には気にならない音も耳が拾ってしまい、音の波が体に押し寄せてくるような圧迫感で、いつも耳を押さえていたそうです。

幼い子どもが両耳を押さえる姿を目にするのは耐えがたく、敦子さんは音に生活が支配されているように感じていました。「とにかく大変そうで。どうしたら少しでも楽に生活させてあげられるのか対処方法を見つけようと必死だった」といいます。

ところが智哉君が5歳の時、電車のアナウンスや発車メロディーなどお気に入りの音をデジタルオーディオに録りためてプレゼントすると、その日からデジタルオーディオの音を聴きながらであれば外を散歩できるようになったといいます。

また、イヤーマフが音を和らげるのに有効なこともインターネットで知り、今はスーパーやレストランなど騒がしい場所に入る前には、あらかじめイヤーマフをつけて入店し、徐々に耳を音に慣らしてからイヤーマフをとるようにしているということでした。
「勘違いはしょっちゅう」「お母さんに申し訳ない」
実際、イヤーマフをしていると、音楽を聴いていると“勘違いされることはしょっちゅう”だそうです。敦子さんは次のように話してくれました。
「小さいうちから音楽を聴かせると耳が悪くなるわよ」と注意されたことも多々ありました。心の中では「そうじゃないんだけどな」と思いながらも、まぁ、勘違いされても当然か、と自分を納得させていました。

ただ、バスなどで赤ちゃんが泣いている際、「お母さんを嫌な気分にさせたら申し訳ない」と感じながらも、体が硬直してきている智哉君にイヤーマフをそっとかぶせる時は、なんとも言えない悲しい気持ちになる。
少しでも、少しでも、少しでも
私もバスの中などで、大きなヘッドホンを(今思えばイヤーマフ)つけた子どもを見たことがあり、なんでつけているのかな?ぐらいにしか思っていませんでした。

冒頭の投稿を知るまでは、聴覚過敏も知りませんでした。その症状のつらさも、周囲に誤解されるつらさも、なんとも言えない悲しい気持ちになることも知りませんでした。まだイヤーマフがない時代、聴覚過敏の方たちはどのように過ごしていたのかとも思いました。

つらさが少しでも和らぐために、誤解が少しでも解けるために、悲しい気持ちが少しでもなくなるために、聴覚過敏と闘っている人がいることを少しでも多くの人に伝えていきたい、この記事がその一助に、つらさを和らげる力になればと思います。

NHK公式ホームページ:http://www.nhk.or.jp

NHK 公式Twitter:@nhk_news

総理官邸 公式Twitter:@Kantei_Saigai
  • 2017.10.12 Thursday
  • 17:01

病院・医療福祉

《ご感想や拡散を希望されています》「疑われている育児 」 藤原QOL研究所 代表 元都立塁東病院脳神経外科医長 藤原一枝 〜《薬事新報》『今日のクスリは』

この記事を読んで、「まだ言葉を話せない幼い子供の体をどう守っていくのか」、について深く考えさせていただきました。
さらに、思わぬ行動をするのは良くあることなので、毎日ほとんどの時間を共にするご両親・家族達にとっても、そのすべてを見続けるのは現実的ではなく、不可能です。
それでも万が一、受診が必要になった場合に付き添っている方に、状況説明を求めれるのは自然な流れであると思います。しかし、その際に過度な追求や安易な決めつけなどはあってはならない事です。
これは、子供の容体が急変したことで、心に傷を負っているのに、さらに負担をかけてしまうだけです。
緊迫した現場では、難しい事とは十分に理解しておりますが…ていねいに話ができる環境づくりへのご協力をお願いしたいです。
再び家族が笑顔で暮らせるようになるためにも。

以下は、原文のままです。さらに、同記事について岩崎書店さんのブログに紹介されています。ブログの方が専門用語がないので、より多くの方々に読んで頂けると思います。もし、よろしければ合わせてご覧下さい。ご感想などお待ちしております。「岩崎書店のブログ」



さらに、著者の藤原医師ご自身が拡散を希望されていますので、ご協力して頂けると、大変嬉しいです。以下は原文のままです。



「疑われている育児 」

藤原QOL研究所 代表 元都立塁東病院脳神経外科医長 藤原一枝 〜《薬事新報》『今日のクスリは』〜

今年の夏にこんなメールを医師仲間や保育に関わる友人達に送りました。
「児童虐待は撲滅しないといけませんが,一方で事故による頭部外傷”なのに虐待と間違えられて,皆から疑われ,児童相談所(児相)や警察に呼ばれた保護者も少なからずおります。医師が黒白付けられればいいのですが,なかなか難しい症例もあります。それにしても、日本はオーバートリアージ気味,少しでもアヤシイとか分からないところがあると,児相に通告する傾向です。
ささいな家庭内での乳幼児の「転んだ」「落ちた」も,運が悪いと重症になりますが,それで「親が(加害者だと思われて)ご用!」になっては,浮かばれません。昨年の児童福祉法改定の絡みもあり,病院の担当者は,判断を保留して,通告しています。
幼児が頭の怪我で受診した場合に,どんな扱いを医師やその他から受けたかという体験を求めています。ご協力下さい。」
早速に,共鳴のメールが入りました。
「つかまり立ちで後ろに倒れるとか,ソファによじのぼって落ちるとか我が家でも何度か肝を冷やしたことがありますが,時に大変な結果につながって,それが一律に虐待を疑われてしまうとなるとおそろしいことだと思います……」
そうなのだ。子育てで,肝を冷すことは多いのた。親がいくら用心していても,その想像を越えたことが起こるのだ。
3歳児の母親から聞いた話は「病院で『こういうこと(怪我)が3回あったら役所に連絡する』と言われた」というもの。「コワィ,コワイ」がくっついていました。
開業する小児科医からは,若い母親の病院受診記が届きました。要約すると,
「子ども2人で,長女に少し発達の遅れがあり,長男が生まれた時は専業主婦だった知人で,かかりつけ小児科は私でした。5カ月の長男をバウンサーに乗せて離乳食をあげている途中,長女に気をとられて,長男がひっくり返ったそうです。元々心配性なので,総合病院のERを受診したら,程度は軽く,CTも不要と言われたので安心したそうです。ところが,『こういうケースはせんぶ病院のケースワーカーに回す』と言われ,翌日そこから子育て総合支援センターに連絡され,家庭訪から子育て総合支援センターに連絡され,家庭訪問をする連絡が入ります。『疑われているのでしょうか?』とかかりつけ医に泣きついてきたので,『訪問に及ばず』と連絡を入れました」
過剰過敏な現場の反応に憤っているふうでしたが,病院の通告の言い分は「寝返りもしないのに,が,病院の通告の言い分は「寝返りもしないのに,ありえない」「注意が足りない」だったことが後日分かりました。真面目な家族が4人で受診してのこの顛末,「事故を見て,人を見ず」ですね。知識不足,想像力不足,思い込み,不寛容,脅し,保身等の言葉がよぎります。
私一人の造語ですが,「今年は,“中村I型”を世界に認知させる合戦の時」なのであります。
1965年に「乳幼児が軽微な外傷で急性硬膜下血腫を起こしている」と世界で初めて発表したのは慈恵医大名誉教授の中村紀夫先生でした。「1歳前後のよちよち歩きの乳幼児が転倒したり,ベッドから落ちたり,乳母車から落ちたりして,後頭部を打った場合に発生しやすい」「架橋静脈が傷ついて発生した硬膜下血腫であり,緊急手術を要するものと慢性化するものがある」との指摘でした。CTが普及したした70年代後半以降は発見が早ければ救命率も予後も良いグループとなり,同様のケースを私も3例経験しています。中村I型と呼称されるこの病態を英語圏にも認知させようと,1984年に青木信彦先生達が,国際的に評価の高いJournalofNeurosurgeryに発表したところ,虐待医学盛んな米国の脳神経外科医から,「揺さぶられ症候詳(SBS)に似ている。虐待の見落とぶられ症候詳(SBS)に似ている。虐待の見落と続いている状態です。
全ての外傷を事故か虐待か区別することはできなくても,「軽度の衝撃で起こる乳幼児の急性硬膜下血腫の特徴」は,いわゆるSBSとは大きく違いますので,臨床的にも社会的にもそういう臨床単位を認めるか否かで医療だけでなく社会的・司法的処遇も変わります。2011年に青木先生は,日本の14シリーズ,203人の報告を日本語で発表していますが,その後も英文での「中村I型の存在証明」は採用されずにいます。
私は,1984年の米国の否定自体が,ファッショであり,マッカーシー旋風のようなものであると考えています。ですから,本邦で「中村I型でありながら(つまり事故であるのに),虐待扱いされている」状況を許せません。疑い深い人からは,当然「虐待でない証拠を」要求されます。
今年6月の第45回日本小児神経外科学会で,青木信彦先生は「乳幼児急性硬膜下血腫(中村I型)は虐待ではない〜3人に転倒現場を目撃された1例〜」を発表しました。経過はすこぶる良く、現在健康ですが,硬膜下血腫と網膜出血があったため,児童相談所に通告され,一時保護,乳児院入所などを経て,晴れて自宅に戻ってきたのは事故から13カ月後でした。母親自身がインターネットに10カ月後に意見書を書いてもらって児相に提出したそうです。「剛きもの,汝は母なり」です。
つかまり立ちの10カ月の乳児が後ろに倒れた時,児の母親の他に父親の両親も傍にいたけれども,瞬時のこと,支えられなかっただけです。直後の痙攣や嘔吐に緊急対応しています。それなのに,病院も児相も「口裏を合わせている」と判断したのでしょうか?
学会発表の主旨の一つは,「第三者に目撃されている実例」としての留めであったはずなのに,口演を聞いた学会員の中には,「公的な場所(保育園や路上など)で同様なことが起こっている例」などを広く集めなければ説得できないという弱気な空気が漂っていました。
そして,2017年8月4日の日本子ども虐待医学会の「AHT(虐待による頭部外傷),SBSの基礎知識」という検察官に対する基礎講演で,学会理事である小児科医は,中村I型を低質な異説扱いしました。教育側に立つべき学会の中心メンバーがこのような考えであれば,医学系以外の聴衆は,確実な事実のように思うだろうとの危機感を覚えました。
実はその寸前,7月半ばに発行された日本小児神経外科学会の機関誌「小児の脳神経」に掲載された論文は,私からすると「研究者の認識に間違いがあり,査読者の質を疑う」内容でした。前提は「乳幼児が軽微な外傷(つかまり立ちから転び,ういう言い訳は虚偽であるので,虐待による頭部外傷である」という論法で,児相に廻したとあります。児相がどう判断したかフィードバックされてもいませんが,雑誌を読んだ時点で怒り心頭です。
そこに,「査読はボランティア行為で時間制限もあり,どうしても不完全であるから,論文が学術雑誌に出たことをエビデンスの確立と考えず,査読者と編集者が公表してもよいと認めて,『専門家で議論するための土俵に上がった』と言う理解がよい」という一文に出会いました!
今まで中村I型を認めないグループの論文は出ていなかったのですから,合戦の相手がハッキリしたわけです。
昨年発症のあの10カ月の中村I型の男児の親児童福祉法が改正され,医師や病院は通告の義務「虐待とは思っていないが,SBSの可能性は否定できない」「転倒しただけで,硬膜下出血,網乳児10例」を報告しており,9月には韓国からクモ膜下腔拡大のある乳児が外傷で硬膜下出血しやモ膜下腔拡大のある乳児が外傷で硬膜下出血しやする「“乳児側の条件”」に関わっており,問題解決に進展が期待できそうな秋になりました。
  • 2017.10.10 Tuesday
  • 17:05

病院・医療福祉

「小竹向原駅最寄りの病院にて」

以下の内容が、話題となりました。

・前回からの体調

・国際福祉機器展

・母と福知山へ行ったこと、出会いなどエピソードも含めて

・世の中のニュース

・松田祐樹さんのペーパクラフトカレンダーに添えさせて頂いているコメント


中身の濃い1時間でした(^O^)
  • 2017.10.03 Tuesday
  • 16:20

病院・医療福祉

「国際福祉機器展へ」

母と行き、いい方々と以下のような良いもの・情報との出会いがありました。

「e-検査」

これは「情報通信研究機構」さんが、言葉がわからない外国人の方や聴覚障害者の方々とのコミュニケーションをスムーズにするために、開発されたシステムです。
一番コミュニケーションを取ることを難しいと感じている場所はどこか、皆様はご存知でしょうか?
正解は病院です。検査時に必要な体勢や動作のタイミングが理解できない場合が多いのです。

本システムは、わかりやすいイラストと簡単な言葉が、電子パネルに表示されることによって、検査技師と患者との会話がスムーズになるのです。
母がちょうど、講演が始まるタイミングであることに気付いてくれて、一緒に聴きました。手話通訳の方も同席の下、進行していきました。

お話されていた方は、突発性難聴によって片耳の聴力を全く失われたと、ご自身について紹介されているいました。検査技師として働いている中で、検査を行うために必要な動作を、患者さんに伝える難しさを感じられていました。
そうしたら偶然、本システム開発の話を知りプロジェクトに加わることになったそうです。

電子パネルが画像で紹介されて、タブレット端末のアプリ表示のようにとても見やすいものでした。

そして、講演後のアンケートに「私は先天性肢体不自由をもって産まれ幼い時から、検査には慣れています。ところが、19歳の時に聴覚障害を発症して以降、検査での呼吸1つのタイミングも合わせるのが難しくなったので、とても嬉しいです。」と書きました。
より早く全国の病院で利用できる事を待ち望みながら!!

「フィットノブ」

手のひらだけで楽々操作
本製品は従来型ノブと比べ、操作時の接触面積が広いため、手のひらを当てるだけで安定した操作が行えます。

また、ブレーキバーの全長は従来型とほぼ同じなので、車いすの調整をする際に邪魔になることがありません。…というものです。
手動のブレーキバーとして、さらに電動車椅子のジョイスティックとしても使える事を知り、触れてすぐに惚れ込んでしまいました!!
しばらく会場でそのまま体験して、やはり今までのジョイスティックには戻れないと、確信しました!!
そして、私が利用している機種を製造されている「今仙」さんのブースを、「フィットノブ」のメーカーである「株式会社 ニシウラ」さんとともに訪ねて、安全性などのチェックを受けた上で、購入しました。
これまで、電動車椅子を作り替えことしか頭になかったので、1つ変えるだけでこんなにリラックスして運転できるとは、嬉しさと同時に目からウロコ状態です!!
「今仙」さんは、タイヤの空気圧と肘かけの位置まで気にかけて下さり、より快適な状況になりました(^O^)


「メガネ型端末に字幕を映し出し映画鑑賞」

こちらは、「NHK みんなの手話」などで紹介されていた事があり、私もブログで少々ふれさせて頂いた事があります。
そして今回、メーカーさんと出会うことができたので体験してきました!!

特別な動作などはなく、一般的なメガネと同じようにかけて上映されている作品を観るだけでした。すると、グラス部分にまるで優しく寄り添うように字幕が表示されました。
掛けて直後は、「どこを観ればちょうどいいの?」と、内心戸惑いましたが、作品をしっかり観ながら、しっかり内容を楽しむことができる一体感が最高でした!!

この他、ベッドなどを観て回りました。

ランチの時には、私と同障害をもつ友達とそのママと共に過ごし、とても中身の濃い収穫と情報収集となりとても充実した1日となります(^-^)


皆様は、行かれたでしょうか?
  • 2017.09.27 Wednesday
  • 17:15

病院・医療福祉

「初の全職員が手話つかう発達支援事業所 聴覚障害児が気兼ねなく遊べる場に 福祉新聞編集部 2017年9月12日付」

コミュニケーション手段が、充実した環境で成長できると安心ですよね!以下は、原文のままです。


 学校法人明晴学園(斉藤道雄理事長、東京都品川区)はこのほど、未就学の聴覚障害児が通う児童発達支援事業所「めだか」を開設した。全職員が日本手話を使う。身振りや顔の表情も含めた小さな発話を見逃さず、子どもが「伝わった」と思える場面を増やす。同学園は「職員全員が日本手話を使う児童発達支援は全国初ではないか」としている。

 「めだか」は月〜金曜の週5日開く。1日の定員は10人。同学園は今年3月まで自主的な取り組みとして週3日乳児クラスを開いていたが、ニーズが大きいため福祉サービスとしての「めだか」を6月に開設した。

 サービス内容は「個別相談」「指さしや動作を学ぶ集団遊び」などで、ろう者を含む4〜6人の職員が個別支援計画に基づいてかかわる。「めだか」に通う2歳の男児の母親は「ろうの職員だからこそ気付く、うちの子の身振りや表情があります。一人ひとりに目的を持ってかかわってもらえる点がありがたい」と話す。

 児童発達支援は児童福祉法に基づくサービスで、日常生活の動作や集団生活への適応などを訓練する。障害の種類は問わない。「めだか」を利用するには、自治体発行の受給者証が必要だ。利用者負担も発生する。

 それでも利用登録数は今年3月までと比べてさほど減らない。聴覚障害児が聞こえないことを気兼ねせずに遊べる場が圧倒的に不足しているからだ。

 厚生労働省によると、児童発達支援事業所は今年4月現在で全国に4758カ所あるが、聴覚障害児の受け入れ実態は不明。地域で中核的な機能を果たす児童発達支援センターは619カ所で、聴覚障害児を受け入れるのはわずか20カ所。手話を使う事業所はさらに少ない。

 一方、ろう学校は手話を使う教員ばかりではなく、3歳未満児の受け入れは学校による任意なので標準化されていない。
 「本当は『めだか』に週5日通いたいという親子もいますが、1日10人までなのでお互いに譲り合ってもらっています。その結果、週2日通う親子が多いのが現状です」と同学園の玉田さとみ理事は言う。

 同学園は2008年4月、日本手話で教育するろう学校を開設。幼稚部から中学部まであり、「めだか」はそこに隣接しているため異年齢児との交流も定期的に行っている。

 日本手話は日本語と異なる文法を持ち、眉など顔の部位を動かすことも文法要素だとされている。
  • 2017.09.13 Wednesday
  • 15:10

病院・医療福祉

「東京で車いすの不便さをトコトン考えてみる 恵比寿の街で健常者が実際に試してみた 東洋経済 ONLINE 2017年09月12日付」

この実証体験は、真に迫るもので皆様にもぜひ一読して頂きたいです。
今回は、手動車椅子を利用した体験が掲載されています。「そうなんだよねぇ」と、共感するところもあれば電動車椅子ユーザーとしては、「これも不可能だよ」と、思う場面もありました。
それでも、これが新たな一歩となりそうで、大変嬉しいです。
読み進めていくうちに、視覚障害と聴覚障害による不便さについても書かれていたので、この記事全体に「バリアフリー」を感じることができました。
長ーくなり、お待たせさせてしまいましたね。汗
以下は、原文のままです。なお、サイトには写真付きとなっております。



車いすに乗って恵比寿の街を散策してわかったこととは
さまざまな社会問題と向き合うNPOやNGOなど、公益事業者の現場に焦点を当てた専門メディア「GARDEN」と「東洋経済オンライン」がコラボ。日々のニュースに埋もれてしまいがちな国内外の多様な問題を掘り起こし、草の根的に支援策を実行し続ける公益事業者たちの活動から、社会を前進させるアイデアを探っていく。
「恵比寿新聞」編集長でGARDENジャーナリストのタカハシケンジさんと、GARDEN代表の堀潤が主宰する「NPO法人8bitNews」が、これまで1年以上にわたり共同で開催してきたイベントがあります。「伝える人になろう講座」です。
8月に行われた「伝える人になろう講座」のテーマは、「“補助犬を知っていますか?”」。事前のロケで、「恵比寿UD(ユニバーサルデザイン)チェック」を行いました。「恵比寿は車いすユーザーにとって優しい街か?」を検証しています。



「恵比寿は車いすユーザーにとって優しい街か?」


本記事はGARDEN Journarism(運営会社:株式会社GARDEN)の提供記事です
恵比寿新聞編集長のタカハシです。今回の記事は長いですよ。何不自由なく生活している健常者である私たちにとって「障がいのある方」の生活はなかなかイメージしづらいですよね。

毎日恵比寿の街を歩いていて障がい者にとって便利??不便??など考えて歩いたことはほぼ100%なかった自分が今回あることを体験したことで視点や考え方や多様性についてとても考えさせられる良い経験になりました。なので皆さんにシェアしたくて今回まじめに記事を書いています。


きっかけは恵比寿に事務所を置くマイメンのジャーナリスト堀潤さんと続けている受信・発信・学習・支援を学ぶ「伝える人になろう講座」の8月のテーマ“補助犬を知っていますか?”でのロケでした。「恵比寿は車いすユーザーにとって優しい街か?」?わたくし恵比寿新聞が車いすに乗って恵比寿を回って感じたことを取材するというものでした。わが街恵比寿は大丈夫か!?


一番手前で被写体がいないところにピントを合わせている方が微笑み王子こと堀潤さん。右から桃屋の「ごはんですよ」のキャラクターに似た方がamuの千々和さん。真ん中にいらっしゃるのは今回のアドバイザーNPO法人 日本補助犬情報センターの橋爪さん。そして一番左にいるイケメンが僕です。この4人で、恵比寿は車いすユーザーにとって優しい街なのか?という検証取材を開始。まずは恵比寿駅から出発することになりました。

初めて「車いす」に乗って気づいたこと


まずは基本的な操作を日本補助犬情報センター橋爪さんに教えてもらうことに。

橋爪さんの活動は補助犬の活動の理解と普及を目指すNPO法人。今回は「補助犬」ではなく「車いす」を使って気づいた点についてアドバイスや解説をお願いいたしました。母のように使い方を教えてくださいました。ママ〜!
まず乗ってみた感想は……。車いすって意外と体にぴったりフィットするコンパクトなものなんだな。そして当たり前だけど全然動かしづらい。動かし方がわからない。しかも人通り多い。ゾワゾワ感半端ない。とりあえず、恵比寿西口ロータリーから駅の改札前を通って恵比寿1丁目側に。

★気づいたこと
?人通りが多いと緊張感半端ない
?ちょっと邪魔がられて傷つく
え!??50cmの段差だけのためにエレベーター!?


JR恵比寿駅には階段で降りられない車いすの方のためのエレベーターがあります。エレベーターの長さ、なんと約50cm。え!??50cmの段差だけのためにエレベーターが存在することにびっくり。

西口ロータリーから改札前を通って恵比寿1丁目を出るまでにかかった時間なんと5分。普段歩けば30秒で渡れる距離がこんなに時間がかかるとは……。

★気づいたこと
?エレベーターのボタンが押しづらい場所にあると不便だな〜
?ドアの閉まるタイミングが怖い&狭い
?点字ブロックが車いすの操作性を低下させる
?親切にドアを開けてくれる千々和くんが実は邪魔だった(笑)

べろべろばー!?いや。違うんですよ。やっとの思いで改札前を通って休憩しようと車いすを停めたら、勝手に車いすが動くんですよ……手を放すとガガガガって……。

え!??ちょっとまって……ここ坂道だったの??普段歩いているときはこの場所が坂道だとは。

全然気づいていなかったのですが車いすに乗ると少しの坂でもわかるんです。だって何もしなくても動くんだもん……。

★気づいたこと
?ちょっとの高低差がわかった
?この時点でブレーキの存在に気づく
オシャレな歩道と車いす


えっちらおっちら……この道。平らに見えるでしょ??でもね、実はこの道もかなりの高低差があるんです。

たぶん見てわからないと思うので解説すると歩道側が高くて道路側に行くほど低くなるので、走るとこのとおり……。


道路側に引き寄せられる。車いすを手で漕いてまっすぐ行こうとしてもどうやっても道路側に引き寄せられて……これがまた自分の体重もあるのですが重い。

しかも歩道はオシャレ仕様のレンガチックなデザインでこのちょっとした凹凸がつらい。

★気づいたこと
?ちょっとした高低差があるとまっすぐ行けない
?オシャレ凸凹に手が取られて結構辛い
前から降りるんじゃないの……?


あら??どうしたの??玉川青果のお母さんに遭遇。

「え!??恵比寿新聞さんケガしたの?」

「いや。今街のユニバーサルデザインを……」

「え??ユニ??クロ??なにそれ?」

すると堀さんが詳しく解説してくださり、理解。そのまま恵比寿名物「恵比寿ストア」に入っていくことに。


八百屋さんと魚屋さんの間はすんなり車いすで自力で入れて和気あいあいモードで近所のおばちゃんにチャチャ入れられながらストア内をするすると進んでいたのですが、ここで思わぬことが発覚。

最後の出口がすごい段差。


ちょっと!?聞いてないよ!?近所のおばちゃんにあたる始末です。

入り口・出口に「段差あり」なんて書かれているほうが稀(まれ)なわけでして、こんなトラップが存在していたとは。橋爪さんに手助けして頂くことに。


え!??後ろから!??いやいや。ちょっと待ってよ。前から下りるんじゃないの??……後ろからってかなり怖いよ……。こけたら後頭部直撃のバックドロップ状態ですよ。本当に大丈夫??橋爪さん!?

橋爪さん:ちょっ…と、…恵比寿新聞さん……。

恵比寿新聞:ヒィー。後ろ怖い。どうしました……?

橋爪さん:お……重い……。

恵比寿新聞:……。

後ろ向きで下りることに。無事着地。

★気づいたこと
?後ろ向きで下りるの怖い
?助けてくれる人探すの大変
?助けてサインで目を合わせるもそらされてショック
?自分が太っていることに気づく

堀潤:どうですか??タカハシさん。

恵比寿新聞:どうもこうもないよ!?後ろから下りるなんて聞いてないよ怖かったんだぞ!

堀潤:ははははは(さわやかに)。

橋爪さん:前から下りるほうが危険なんですね。下りる際、後ろからは車いすでは基本です。

恵比寿新聞:でも助けてくれる人が橋爪さんだから慣れているし安心だけど、補助する側が初心者だと結構怖い!!?失礼かもだけど。怖い。

「恵比寿は優しい街ですか?」


ということで一行は先へ進みます。ここまでの走行距離約100m……。取材しながらですが30分かかった。

え!??どうしたの!?

恵比寿の定食屋「こづち」のあやさんに会う。

あやさん:いや。さっき車いすで走っているのを見てさ。どうしたのかな?と思って走って来ちゃったよ。

恵比寿新聞:いま、この街が車いすの方にとって優しい街か車いすに乗って検証してるんですよ。

堀潤:どうですか??恵比寿は優しい街ですか?

あやさん:まぁこの辺の人たちはみんな優しいからね〜。

堀潤:そうなんですね〜。

あやさん:ちょっと(笑)ちゃんと載せるときは事務所通してよ(笑)。

恵比寿新聞:へーい(笑)。

★気づいたこと
?事務所ってどこやねん(笑)
美容室のバリアフリーでの形


近くの美容室へ。こちらタコ公園の隣の美容室「スタンス」さん。

スタンスさんはちゃんとバリアフリー構造なのか、突撃隣の美容室ということでチェック!


え!??まじ?

恵比寿新聞:え!??いきりなり段差?

スタンスさん:そうなんですよ。以前は車いすでも登れるブロックがあったんですが、大家さんの都合で無くなったんですよ……。

堀潤:スタンスって車いすのユーザーさんとかいらっしゃいますか?

スタンスさん:はい。実際に足の不自由なお客様もいらっしゃるので、この段差、困りますね。

堀潤:ではどうやってお客さんを店内に?

せーのっ!ふっ! まさかの3人がかりで……。このとき芽生えた気持ちが、申し訳ない……という気持ちだった。

別に障害を持っていることが悪いとは思わないけど、なんだろう。この申し訳なさ。口から出る言葉はつねにすみません、しか出てこなかった。


店内は段差がなく車いすにも心地よくスムーズに移動できる仕様になっていた。段差がないだけでこれだけストレスが無いものなのか……。


スタンスさん:これから高齢化社会がやってくるじゃないですか??やはりそういうことも考えて店内もバリアフリー構造にしているんですよ。

恵比寿新聞:床が超フラットで快適でした。そのほかにはどういうところがユニバーサルデザインというかバリアフリーなんですか?

スタンスさん:美容室のいすが備え付けの所が多いのですが、うちはいすをのけられるので車いすの方でも利用できるんです。

恵比寿新聞:なるほどなぁ〜。細かいことだけどとても大事なことですよね。


なぞの記念写真(笑)。まぁいいか。

また下りる時も3人がかりでお手伝いしてもらいました。スタンスさんありがとうございます。

★気づいたこと
?手伝ってもらうと凄く申し訳なくなる
なんか悔しい


超きつい……。

恵比寿新聞:堀さん……ちょっと休憩しません?

堀潤:あぁ〜疲れたでしょ〜。

恵比寿新聞:なんかね……手が痛い。

堀潤:そうですか〜。痛いですね〜。

恵比寿新聞:痛いです。

堀潤:先を急ぎましょう!

恵比寿新聞:この鬼!

★気づいたこと
?堀潤はいつもニコニコしてるけど実は「ドS」

こういうガードレールに駐輪している自転車をよけようとしたら、横の溝にハマって動けなくなりました。こういうとき、また誰かに助けを求めなければ。そのとき変な気持ちが芽生えました。


なんか悔しい。人に助けてもらわなければ自分は何もできないんじゃないか、という何とも情けない気持ちが芽生えてきました。

すると人に声をかけることすら嫌になってきて……むしろ申し訳ない気持ちを通り越して何とも言えない気持ちになってしまった。

友達の存在


側溝にハマって動けない僕に気づいたのか、amuの千々和君が一目散に助けてくれた。このとき、ここまでの車いすの旅で出会った人たちの顔が思い浮かびました。


街で会えば、「どうもどうも〜!?元気?」「最近どうしてる?」って声を掛け合う人たちの存在をこの「2dmの溝」にハマって動けなくなったときにどれだけありがたい存在かを知りました。


いつもは「当たり前」のことが「有り難い」と感じたんですね。このとき、やはり強烈に思ったのは都市生活の課題でもある「近隣のつながりの希薄化」。

障がい者であろうが健常者であろうが、辛いときや悲しいときや困ったときに声をかけてくれたり助けてくれたり寄り添ってくれる「近所の友達」ってとても貴重な存在だと思いました。

★気づいたこと
?「道の段差」は近所づきあいで越えられる
「すみません」を「ありがとう」に


最終目的地、「ブレッツカフェル・コントワール」にたどり着きました。もちろんスタッフの方に支えられて入店。このとき、すでに「すみません」という言葉から「ありがとう」にかわっていました。


橋爪さん:恵比寿新聞さん。いかがでしたか?

恵比寿新聞:いや。これだけ辛いものだとは思わなかったです。

橋爪さん:頑張りましたね〜。たくさん坂道ありましたからね〜。

恵比寿新聞:気持ち的にも手助けしてくれていることに「申し訳ないな〜」と思うようになったりとか。

堀潤:うんうん。「すみません」って何回も言ってましたよね。

恵比寿新聞:でも途中で、「すみません」という気持ちから「ありがとう」に変わったんですね。

橋爪さん:そうなんですよ。恵比寿新聞さん。車いすユーザーさんや補助犬ユーザーさんがいつも心に持っている「すみません」の気持ちがいつの日か社会がちゃんと理解して「ありがとう」に変わればいいなと思っているんです。

恵比寿新聞:僕もそうなる道筋が見えてきたように思えます。今回は「車いす」でしたが「補助犬」の現在の状況ってどうなんですか?

橋爪さん:2002年、国は不特定多数の人が出入りする飲食店や病院やお店などに盲導犬、介助犬、聴導犬の同伴受け入れを義務づける法律「身体障害者補助犬法」を作ったんですね。でもね。

恵比寿新聞:でもね?

橋爪さん:補助犬ユーザーの60%が入店拒否の経験があるんです。


周知がされていない。

8月10日恵比寿amuで開催された、「伝える人になろう講座」“補助犬を知っていますか”のときに登壇いただいた盲導犬ユーザーさん、聴導犬ユーザーさんからこんな話があったんです。

■実際にあったこと

・保健所からダメと言われたと拒否

保健所から動物の入店は衛生上だめだといわれているので、という返答で拒否。しかし特殊な「運転免許」ぐらいの試験をパートナーと補助犬が受けて、衛生的にも非常にきれいに管理されている。

・入店はできたものの端に座らされる

拒否後しっかりと説明をして入店はできたものの、お客さんのいない一番奥の席に通される。なんだかさみしくなった。

・行きつけの店から拒否

行きつけの店の大好きなパスタ屋さんから突然「入店できません」と言われる。お客様からクレームが入ったからだそうです。

優しい無視


聴導犬ユーザーの東さんからこんな話がありました。

東さん:補助犬は見た目も普通の犬と変わりません。ちゃんとわかりやすく「盲導犬」とか「聴導犬」とか「介助犬」と書かれているのです。よく「かわいい〜」と普通の犬のようにかわいがってくれるのですが、聴導犬はわれわれの耳となって働いてくれています。遊んでもらうと仕事ができなくなるんです。なので本当に申し訳ないのだけれども、できるだけ犬には温かく見守るように「優しい無視」をしてください。

補助犬全般に言えるこの「優しい無視」。ついかわいいから、よしよししたくなっちゃいますよね。補助犬はパートナーを守るためにかなり仕事に集中しています。

でもそこはロボットじゃなくて犬。触られたり、声をかけられたりすると集中が途切れてしまうようなんです。なので、

・犬に声をかけない

・犬に触らない

・犬と目を合わさない

なんだそうです。

補助犬がかわいそうに見える


盲導犬ユーザーの須貝さんがこんなことをおっしゃっていました。

須貝さん:よく「補助犬ってかわいそう」というイメージがあるのですが、とても残念ですね。24時間働かされていると思われがちですが、こうやってトークをしているときの補助犬は、「あ。今は僕の仕事じゃないんだな」と大人しく寝ているんですね。家に帰って「ハーネス」を外せば彼らはとても楽しく生活しているんです。かけがえのない家族なんですよ。

「伝える人になろう講座」中、須貝さんのパートナー犬「クロスくん」は、爆睡して夢を見てピクピクしてたり(笑)。トーク中はほぼ睡眠していて凄くおとなしい。本当にこれは驚きです。

補助犬と暮らしたことで


盲導犬ユーザーの森山さんがこんなことをおっしゃっていました。

森山さん:ドーサ(森山さんのパートナー犬)と暮らすようになっていろんなことが変わってきたんです。補助犬といるとなんだかほかの人より目立つんですね(笑)。最近はコンサートによく行くのですが、ドーサを連れていると「あっ!?この間も会ったよね」とか、「前回のコンサートで見ましたよ」って知らない人から声をかけてもらって、そこでつながりができているんです。とてもうれしいことです。

森山さんはドーサと暮らし始めてすぐ海外に留学をしたそうです。まだまだ信頼関係ができる前にいきなり留学生活はとても不安だったそうなのですが、思い切ってドーサと生活したことで独自のコミュニケーションができるようになり、今では「気持ちがわかりすぎる」というほどつながりが強くなったそうです。

最後にお話ししてくださった聴導犬ユーザーの辻さんの言葉が身に沁みました。

辻さん:障がいがある人もない人もこうやって話し合えることがすばらしいことだと思います。これからもみんなに「補助犬」のことを考えてもらいたいです。よろしくお願いします。

実はこの後、皆さんで打ち上げに。そのとき聴覚障がいのある辻さんがこんなことを言ったんです。

辻さん:視覚障がい者の方と聴覚障がい者のコミュニケーションはどうすればいいのかな?

というのも聴覚障がい者の方と視覚障がい者の方のコミュニケーションはとても難しいんです。

なぜなら、聴覚障害者には音が聞こえないし、視覚障害者は手話などが見えないからです。

「筆談かな?」という声に視覚障がいのある須貝さんがこう答えました。

須貝さん:実は書くことも難しく、残念ながらそれを見ることもできないんですよ。「でも……」、「ペンありますか?」と言ったんです。




須貝さんは30歳のときに視力の大半を失いました。

「何年ぶりに字を書くんだろうなぁ〜」

と言って書いた言葉が「辻さん。愛してるよ?」というメッセージだった。

伝えたい想い

障がい者であろうと健常者であろうと「伝えたい」という想いがいろんな困難や障壁を飛び越えて「伝わる」ものなんだなと思いました。

須貝さん:障がい者が「生きづらい」って思ってるかもしれませんが、普通に五体満足の人だって生きづらいって人いるでしょ。みんな一人ひとり「ちがう」んですよ。
  • 2017.09.12 Tuesday
  • 16:29